乾貴士はなぜ開幕節で出番がなかったのか? スペイン紙が見解「システムを変えるしか…」

2019年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レギュラー獲りは簡単なタスクではない」

1年ぶりにエイバルに復帰した乾。第1節では出番がなかった。(C) Getty Images

 現地時間8月17日、2019-20シーズンのラ・リーガ開幕節で、エイバルはアウェーで昇格組のマジョルカと対戦して1-2で敗れた。

 1年ぶりにエイバルに復帰した乾貴士は、遠征に帯同した新戦力5人のなかで唯一出場機会が巡ってこなかった。

 リードを許す展開にもかかわらず、日本代表MFが起用されなかったことについて、スペイン紙『MARCA』が言及している。

「(両サイドハーフに)ペドロ・レオンとファビアン・オレジャーナが先発するのは明らかだったので、イヌイがベンチスタートになったのには驚かなかった。

 特筆すべきは、エイバルが2点目を必要とした時に、ホセ・ルイス・メンディリバル監督がこの日本人を使わなかったことだ。前半で中盤を一枚変え、(2人目の交代として)右サイドに深みを取ろうとパブロ・デ・ブラシスを投入。最後のカードは、前線を代えることを優先し、疲労が見え始めていたセルジ・エンリクを下げてキケ・ガルシアを投入した」
 
 また記事では、乾の現状の立場についても触れている。

「イヌイはメンディリバルのリクエストによって復帰した。指揮官はマルク・ククレジャ(現ヘタフェ)に代わる左サイドのアタッカーとして欲しがったが、だからといって不可欠なピースであるという意味ではない。彼は、P・レオンとオレジャーナを追い抜かなければならない。そして、それは簡単なタスクではない。

 前者は監督から信頼されており、プレシーズンはスタメンに相応しい素晴らしい結果を残した。後者は数少ない不動のレギュラーだ。このふたりにイヌイを加えた3人のテクニシャンを同時に起用するなら、(4-4-2から4-2-3-1に)システムを変更するのが唯一の方法だ。2トップを1枚にし、中盤を増やすことだ」

 MARCA紙は、退団前は不動のレギュラーだった乾だが、その時とは状況が違っていると指摘している。

 エイバルは8月24日に行なわれる第2節で、またしても昇格組のオサスナと対戦する。これが乾の復帰戦となるのか。アピールは続くー―。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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