「僕らが腕を切り落とせばいいの?」 デ・ブルイネがトッテナム戦で“またも”物議を醸したハンド判定を辛辣批判!

2019年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「デジャブだ…」ペップも嘆いたジャッジとは?

最先端の判定技術であるVARにデ・ブルイネが噛みついた。 (C) Getty Images

 現地時間8月17日に開催されたプレミアリーグ第2節のマンチェスター・シティ対トッテナムのビッグゲームは、奇しくも今シーズンから導入されたVAR判定に結果が大きく左右された。

 それは2-2で迎えた後半アディショナルタイム4分の出来事だった。試合を通して攻めに攻めていたシティが、CKからガブリエウ・ジェズスのゴールで勝ち越した……かに思われたが、直前にエメリック・ラポルトがハンドを犯していたことがVAR検証によって確認され、ノーゴールとなったのだ。

 試合は結局、2-2で終了。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ準々決勝の第2レグの同じカードでも、VARによるハンドの判定でゴールが取り消されたシティが敗退の憂き目に遭い、大きな物議を醸していた。そのため、指揮官のジョゼップ・グアルディオラは、試合後に「デジャブだ。全く同じだったよ。最後にゴールを決めたがVARで取り消された。何を言えばいいんだ? 我々にとっては2回目だし、厳しいね」とやりきれない様子だった。

 そして、誰よりも厳しくVARについて意見したのは、シティの絶対的な司令塔であるケビン・デ・ブルイネだった。英紙『The Sun』によれば、今回の判定について問われた28歳のベルギー代表MFは、「僕らに一体何ができるって言うんだ? 腕を切り落とせばいいのか?」と判定に噛み付いた。

「彼らは新しいルールを作った。だけど、あのシーンをビデオで見たら、腕を切り落とさない限り、どうしようもないじゃないか。あれだけ限られた時間とスペースのなかでボールをかわすなんて不可能な話だ。はっきりさせてもらいたいね」

 さらに、「僕は古いタイプの人間だから今のVARがプロだとは思わない」とし、VARに関するルールの明確化を求めた。

「サッカーを良くしたいというものなら理解できる。けど、現状のままじゃ僕は納得ができない。もっと議論されるべきだ。僕らはゴールシーンがレビューされたということを知っているけど、なぜそうなったのかという理由を知らない。トッテナム側も知らないと思う。

 もっとルールを分かりやすくすべきなんだ。現状はトッテナムの選手の手にボールが当たってもPKは獲らないのに、シティの選手に少しでも触れていたらノーゴールになるんだからね。とにかくきちんとした分析と説明がされるべきだと思う。今のルールは選手の誰一人として理解できていないし、余計な混乱を招くだけだ」

 サッカーの発展を支えるものとして新たに導入されながら、物議を醸し続けているVARは、デ・ブルイネの願い通り、改善されていくのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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