「マドリーに移籍しても裏切りではない!」元バルサのリバウドがネイマールの去就問題に持論

2019年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

平行線を辿っているネイマールの去就に持論

パリに対する不満を抱き、バルサ復帰を望んでいるとされるネイマール。その去就が大きな注目を集めている。 (C) Getty Images

 セレソンを世界王者に導いたレジェンドが、注目されている同胞の去就問題に持論を展開した。

 今夏の移籍市場で、退団を希望しているブラジル代表FWのネイマールは、その去就問題にケリがついていない。パリSGはオファー次第で放出する意向だが、2年前に史上最高額となる2億2200万ユーロ(約277億円)で獲得していることから高額の移籍金を設定。元を取ろうとする姿勢は崩していない。

 いま、ネイマールの獲得に強い関心を示しているとされているのが、古巣バルセロナと、その"宿敵"レアル・マドリーのスペイン2強だ。

 バルサは最初の交渉で、コウチーニョとラキティッチに加えて8000万ユーロ(約100億円)をオファーを提示したものの、コウチーニョとセメドに1億2000万ユーロ(約150億円)を希望するパリSGにあっさりと断られた。

 マドリーも高給取りであるネイマールを迎え入れるために現有戦力の精査が必要となっているため、交渉は進んでいないようだ。

 平行線を辿り、いまだ終着点が見えてこないネイマールの移籍問題に対し、バルサでエースとして活躍し、2002年の日韓ワールドカップでブラジルを世界王者に導いたリバウドは、スペイン紙『Marca』の取材で、「彼がマドリーに行こうとも、それはバルサに対する裏切りにはならない」とコメントした。

「バルサからマドリーに直接移籍するわけじゃない。だからジダンがネイマールを獲ったとしても裏切りになるとは私は思わない」

 さらにリバウドは、全てはバルサ次第だと現時点での見解を口にした。

「もちろんネイマールが、かつて自分がプレーし、ほとんどの選手たちをよく理解しているバルサに戻り、幸せになりたがっていることはよくわかる。でも、それも全てバルサのオファー次第だ。ネイマールがバルサに行きたがっているという理由だけで、パリSGが低額なオファーを受け入れるはずがない。彼らは"カネ"を失うつもりはないし、最高のオファーだけを選ぶはずだ」

 ネイマールは一体どこに新天地を構えるのか。世界的スーパースターの去就から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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