日本対オーストラリア戦・監督コメント|アギーレ監督「この6試合でチーム作りは計画通りに進んだ」

2014年11月19日 週刊サッカーダイジェスト編集部

2つのゴールが生まれ、他にも決定機があったことを喜んでいる。

アジアカップ前の最後の試合で、日本のファンに難敵相手の勝利をプレゼントするというアギーレ監督の最大の目的は果たされた。そしてチーム作りも順調とのこと。 (C) SOCCER DIGEST

◇試合の感想
 
 この試合の目的を果たすことができた。それは勝つことだ。サポーターの方々が喜んで帰路につくことを望んでいた。
 
(今日の試合は)アジアカップに向けての最後の試合だった。今回の合宿には新たに、遠藤(保仁)、乾(貴士)、今野(泰幸)、豊田(陽平)の4人が参加し、全員が期待に応えてくれた。これで喜んで、いったん家に帰ることができる。
 
 12月29日からはアジアカップに向けての合宿が始まり、そこからディフェンディングチャンピオンとしてタイトルを守るための仕事が始まる。
 
◇質疑応答
 
――後半はボランチを2人に増やしたが、前半を見ての判断か、当初のプラン通りだったのか?
 
 後半からではなく、前半のうちにシステムを変えていた。(香川)真司をトップ下に置き、長谷部(誠)と遠藤をダブルボランチにした。
 
 そうしたのは、相手のプレーを見てのことでもあるし、こちらが快適にプレーできていなかったからでもある。サッカーは戦略のゲームだ。そして幸運なことに、このチームには複数のポジションをこなせる選手がいる。
 
 それから、ホンジュラス戦も今日の試合も、途中から入った選手が良いプレーを見せてくれた。
 
――システムを変えてからの選手のプレーについては期待通りか、あるいは期待以上のものだったか?

 
 前半は、相手がかなり強いプレッシャーをかけてきていたので、(パスを)つなげることができなかった。しかし、それが90分続かないだろうという予測の下、我々はプレーし、その通りの展開になった。
 
 2つのゴールが決まり、それ以外にも決定機があった。このことには、チームの全員が喜んでいる。
 
――最後に失点してしまったが?
 
 失点とは、常に不快なものだ。無失点で終わりたい。GKにもDFにも「今日は無失点で終わろう」と話していたが……。(失点場面については)相手のプレーが良かったということでもある。
 
 ただ、試合を通して見れば、我々のDF陣は良い仕事をしていたと思う。オーストラリアは、決定機を2回しか作ることができなかった。
 
――この2試合ではベテラン選手を招集したが、それは若手が伸び悩んでいるということなのか?
 
 試合プランというのは、あらゆる視点から組み立てることができる。そして、プランを組み立てるために、それに適したプレーができる選手を選んでいます。
 
 私は年齢ではなく、質で選手を選んでいる。ベテランで勝つとか、若手で勝つということではなく、日本代表というひとつのチームとして全員で勝てるかが大事。ベテランがプレーする試合もあれば、若手がプレーする試合もある。
 
【ゲームphotoギャラリー】 日本 2-1 オーストラリア

次ページ前半と後半で、異なる状況に合わせてプレーすることができた。

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