札幌、鈴木武蔵の今季7点目で追いつくも小野伸二のラストゲームを勝利で飾れずドロー…浦和は3戦連続で勝点1に

2019年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

鈴木は得点後すぐさま小野のもとへ駆け寄る

68分、見事な反転シュートから同点弾を奪った鈴木武蔵。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 8月10日、J1リーグ22節のファーストゲーム、8位・札幌対9位・浦和の一戦が札幌ドームで開催され、1-1でドロー決着となった。

 8位、9位の直接対決となったこの試合。J2・琉球への移籍が決まっている小野伸二のラストゲームで、小野にとっては古巣・浦和との対戦に。札幌は日本サッカーのレジェンドを勝利で送り出せるか。
 
 立ち上がりは、札幌が高い位置でボールをキープして試合を優位に進める。31分には、少し下がった位置でボールを受けたジェイが、最終ラインの隙間を縫って走り出した鈴木武蔵にスルーパスを供給。フリーで受けた鈴木はGKとの1対1を迎えるも、シュートはゴール左の枠外へ。強力2トップのホットラインで決定機を創出した。

 その後は徐々に浦和に攻め込まれるも、3バックの福森晃斗、キム・ミンテ、進藤亮佑の冷静な守備で対応して得点を許さず、両チーム無得点で前半を折り返した。
 
 後半は浦和が最終ラインで落ち着いてボールを回して、攻撃を組み立てるも、札幌の素早いプレスに遭い、なかなか前線にボールが収まらず、決め手を欠く。
 
 そのなかでも浦和は2度の決定機を作り得点の予感を漂わせると57分、右CKからのファーサイドへのクロスを、マウリシオが競って折り返すと、最後はフリーのエヴェルトンがヘッドで押し込み、浦和が先制に成功する。
 
 カウンターを狙う札幌も黙ってはいない。68分、右サイドの白井康介のアーリークロスのこぼれ球を、ゴール前で拾った鈴木が上手く反転しながらシュートを放つと、ボールはゴール右に吸い込まれる。喜びを露わにする鈴木は今シーズン7ゴール目。すぐさまピッチサイドでアップ中の小野に駆け寄り、喜びを分かち合った。

 白熱するゲームは両陣で徐々にスペースが生まれ、カウンターの応酬に。しかし試合終了までお互いにゴールは生まれず、ドローゲームに。札幌は小野のラストゲームを勝利で終えることができなかった。また、小野自身にも出場の機会は巡って来なかった。
 
 この結果、暫定で札幌は7位に浮上、浦和はリーグ戦3試合連続ドローとなり、9位で順位は動かず。次戦の23節は17日、札幌はアウェーで清水と、浦和は神戸のホームに乗り込む。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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