“強力トリオ”の勤続疲労が悲願のプレミア制覇の懸念に? リバプールの「最新序列」をチェック!

2019年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

どのセクションも質・量ともに充実も…

リバプールの最新布陣と序列。 (C) SOCCER DIGEST

 14年ぶりのチャンピオンズ・リーグ制覇で昨シーズンを締めくくったリバプールにとって、最大の目標は30年ぶりのトップリーグ優勝だ。

 だが、欧州戴冠で自信を深めたユルゲン・クロップ監督が、「静かな夏になる」と公言した通り、今夏の移籍市場では大きな動きを見せずに現状維持を貫いた。

 実際、新加入で即戦力として考えられるのは、クラブ・ブルージュへ移籍したGKのシモン・ミニョレの代役としてウェストハム迎え入れたアドリアンぐらいで、あとは17歳のセップ・ファン・デンベルフと16歳のハービー・エリオットといずれも将来性を見込んでの獲得だ。

 では、リバプールの序列はいったいどうなっているのか。GKから順に見ていこう。

 守護神は、昨シーズンに全試合でゴールを守ったブラジル代表のアリソンが絶対的な存在。前述したアドリアンが2番手として控えている。

 最終ラインも昨シーズンからほぼ変わりがなく、右からトレント・アレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、フィルジル・ファン・ダイク、アンドリュー・ロバートソンとお馴染みの顔触れが並ぶ。この4人をベースに、CBはデヤン・ロブレンとジョエル・マティプ、両サイドバックはジェームズ・ミルナーとゴメスを併用していく算段だ。

 中盤3枚も、アンカーにファビーニョ、インサイドハーフにジョルジニオ・ヴァイナルダムとナビ・ケイタ、さらにジョーダン・ヘンダーソン加えた4人でローテーションをしていくことになるだろう。

 そのうえ、昨シーズンを怪我で丸1年を棒に振ったアレックス・チェンバレンがプレシーズンで軽快な動きを見せているほか、アダム・ララーナがアンカーとして新境地を開拓するなど、ポリバレントなとミルナーも含めて、熾烈なポジション争いが繰り広げられそうだ。

 前線は、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの強力トリオが絶対的存在であることに変わりはないが、3人とも今夏は代表国際大会(アフリカネーションズ・カップとコパ・アメリカ)に参加して合流が遅れただけでなく、昨夏のロシア・ワールドカップから続く勤続疲労が懸念される。

 となれば、問われるのは控え組の力だろう。昨シーズンのCLセミファイナルとファイナルでゴールを決めるなど、勝負強さに磨きをかけたディボック・オリギと貴重なレフティーでのジェルダン・シャキリ、そして今夏のプレシーズンで3戦連発アピールに成功した生え抜きのリアン・ブリュースターが、どこまで存在感を発揮できるかもレッズの命運を握っているかもしれない。

 いずれにしても、今シーズンのリバプールは持ち駒をフルに活かした総力戦で、過酷なシーズンを乗り切る構えだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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