マドリー久保建英を本気で狙うエスパニョール。「新3トップ構想」と「アジア市場開拓」が背景に

2019年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブの柱は中国資本。英雄ウー・レイに続いて日本の宝を…

はたして久保のプレーを1部リーグで見れるのか。今後の動向が気になるところだ。(C)Getty Images

 はたして日本のワンダーキッドは、いずれのカテゴリーを主戦場とするのか。
 
 プレシーズンで鮮烈なインパクトを与え続けているのが、レアル・マドリー所属の日本代表FW久保建英だ。ジネディーヌ・ジダン監督は「カスティージャ(Bチーム)でプレーさせながら、日々のトレーニングは我々(トップチーム)と積むだろう」と当面の青写真を明かしているが、加入後の3週間で声価はぐっと高まった。いまや他のラ・リーガ1部クラブへのレンタル移籍の可能性も、大いに取り沙汰されている。
 
 そんななか、スペインの老舗スポーツ専門誌『Don Balon』が、久保を巡るひとつの動きを紹介した。「エスパニョールが爆発的な"三つ又の槍"を構想中」と銘打ち、「ウー・レイ、クボ、コーヒーの国の名手」がそのトリオだと報じている。
 
 昨シーズンの1部を7位で終えたエスパニョール。今夏、攻撃の絶対軸であるFWボルハ・イグレシアスが引き抜きに遭う公算が高く、同誌によれば「意外な3トップの形成に着手している」という。
 
 チームには現在、中国代表のエースであるFWウー・レイが籍を置く。彼を左ウイングに配し、右に久保、中央にメキシコのクラブ・アメリカで活躍するコロンビア代表FW、ロヘル・マルティネスを据えようと画策中で、同誌は次のようにレポートしている。
 
「中国で絶大な人気を誇るウー・レイに加え、クラブは日本で特大の期待を担うクボをマドリーから借り受けようとしている。ジダン監督はマドリーで本格的に鍛える前に、1部クラブで研鑽を積ませようと(レンタル移籍を)容認するかもしれない。ここに、コパ・アメリカで強い印象を残したマルティネスを"最後の槍"に迎えようと考えているのだ」

 
 現在エスパニョールは中国資本がクラブマネジメントの柱となっている。今年1月、中国で英雄視されているウー・レイを獲得し、アジア市場開拓の確固たる足がかりとした。瞬く間に世界的な知名度を得た久保をゲットできれば、さらにその戦略の駆動力が増すと目論んでいるのかもしれない。ただ同誌は「クボもマルティネスも所属クラブで高い評価を得ている。クボのほうが脈はあるだろうが、両者とも(獲得は)簡単ではない」と見ている。
 
 なお複数メディアの報道によれば、マドリーの元には久保へのレンタルオファーが5つ届いているとのこと。いずれも1部クラブで、レバンテ、バジャドリー、ビジャレアル、マジョルカ、そしてエスパニョールが内訳だという。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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