マンC、コミュニティーシールドを連覇してまず一冠! リバプールはPK戦で惜敗も後半は良さを随所で発揮

2019年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半は防戦一方となったシティ

値千金の先制点をもたらしたのは元リバプールのスターリングだった。 (C) Getty Images

 現地時間8月4日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでコミュニティーシールドが開催され、マンチェスター・シティとリバプールが対戦した。

 昨シーズンに国内3冠を成し遂げたシティとプレミアリーグ2位になったリバプールのマッチアップで、前者はバイエルンへの移籍の噂が囁かれるザネが先発したほか、コパ・アメリカに出場して合流が遅れていたオタメンディとアグエロ、G・ジェズス、エデルソンがメンバーに入った。一方の後者は、アフリカネーションズ・カップで決勝まで進んでいたサディオ・マネが欠場した以外は、サラーやファン・ダイクなどベストな陣容を先発で起用した。

 イングランドの新シーズンの到来を告げる最初の公式戦は、序盤から互いにコンパクトな陣形を保ちつつ、アグレッシブなサッカーを展開。そのなかでシティは4分にザネ、リバプールは8分にサラーが、それぞれ決定機を迎えた。

 一進一退の攻防戦のなかで均衡を破ったのはシティだった。12分、セットプレーからウォーカーが左サイドへロングボールを供給。これをデ・ブルイネが折り返すと、エリア内でシルバがフリックし、最後はスターリングがねじ込んだ。

 先手を取ったシティは一気に攻勢を強めて相手を押し込む。一方のリバプールはコンディション不足のせいか、普段のような鋭いプレッシングが見られず。さらにビルドアップでもパスミスが散見するなど苦しい時間が続いた。

 その後も落ち着いてゲームを回したシティが1-0でリードして前半は終了した。
 

 迎えた後半の立ち上がりも前半と同様に一進一退の攻防戦が続き、そのなかで47分にスターリングが右ポスト直撃のシュートを打てば、57分にはファン・ダイクがCKからクロスバーをヒットしてゴールライン上にボールが落ちる惜しいシュートを放つなど、両軍ともに決定機を得た。

 互いに激しい肉弾戦を演じながらの睨み合いなかで進行した試合は、中盤のインテンシティーを強めたリバプールがペースを握り、65分過ぎからは守勢に回った相手を押し込んだ。そして、77分に試合を振り出しに戻す。敵陣左サイドからのFKをヘンダーソンがエリア内へ蹴り込んだボールがファーサイド流れると、これをファン・ダイクが折り返し、最後はマティプがヘディングで叩き込んだ。

 残り時間が少なくなるなかでタイスコアに戻したリバプールは、一気に逆転を狙おうと、79分にララーナ、チェンバレン、シャキリと攻撃的なカードを矢継ぎ早に投入。そして82分にケイタ、そして91分にサラーが決定的なシュートを放ったが、ゴール目前で相手DFウォーカーにクリアされ、決勝点には至らなかった。

 後半に入って自分たちの土俵で戦えずに終盤は防戦一方となったシティだったが、なんとか瀬戸際で粘って2失点目は許さず。結局、試合は1-1でPK戦へと突入した。

 PK戦ではひとりずつが決めて迎えた2人目、先攻のリバプールはヴァイナルダムが外してしまう。かたや後攻のシティは5人全員がきっちりと成功させ、チェルシーを破った昨シーズンに続いてコミュニティーシールド連覇を達成した。

 なお、来週末に迫ったプレミアリーグの開幕戦では、シティがウェストハム(現地時間8月10日)と、リバプールはノーリッジ(現地時間8月9日)と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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