【広島】川崎戦で躍動! パイナップルを手にハイネルが古巣へ送った感謝のメッセージ

2019年08月01日 本田健介(サッカーダイジェスト)

右サイドで好プレーを見せる

川崎戦で好プレーを見せたハイネル。試合後にはかつてのチームメイトたちと親交を深めた。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ16節]広島3-2川崎/7月31日/Eスタ
 
 7月31日に行なわれたJ1の16節、広島と川崎の一戦では、両クラブに思い入れのある選手がピッチに立っていた。それは広島の右ウイングバックとして先発したハイネルだ。
 
 ハイネルが初来日したのは2年前。当時、まだ無冠だった川崎にポンチ・プレッタから期限付き移籍で加入し、リーグ戦では14試合・1得点の成績を記録。その年、川崎は初のリーグチャンピオンに輝き、栄えあるメンバーのひとりとして名を刻んだ。
 
 その後、母国ブラジルに戻り、2018年シーズンはヴィトーリアでプレー。そして2019年にはトンベンセからのレンタルという形で広島に加入した。
 
 さて川崎との一戦でハイネルは、気持ちのこもった精力的なプレーを披露。かつての同僚である長谷川竜也、登里享平らの突破を食い止めながら、相手ゴール前では果敢にドリブルで仕掛けた。
 
 試合後には「難しい試合になると分かっていたので、勝つには運動量を増やす必要があると思っていました。川崎は日本に来て初めて所属したチーム。たくさん友だちがいますし、そのチームに勝つのは複雑な気持ちになります。でも今は僕は広島のユニホームを着ている。だからここで結果を出したいし、このチームを勝たせたいという想いを持っています」と心境を吐露。
 
 90分の戦いを終えた後には、川崎ベンチの前で旧友たちと笑顔で会話をする姿が印象的で「タツ(長谷川)には冗談で『ちょっと走りすぎじゃないか』と言われました。でも川崎の選手たちから成長していると言われたのは嬉しかったですし、さらに成長していきたいです」と笑顔を見せる。
 
 そんなハイネルの手には川崎では有名なパイナップルが抱えられていたが、「パイナップルは川崎のスタッフからもらえました。川崎ではその試合でヒーローになった選手がパイナップルをもらいますが、元同僚ももらったりするので、僕もプレゼントされて嬉しいです」と話し、「まずは皮の剥き方を調べないとね」とおどけて見せた。
 
 そして最後には「感謝の気持ちでいっぱいです、すごく温かく迎えてくれたクラブですし、サポーターはどんな時も後押しをしてくれました」と、古巣へメッセージを送る。
 
 明るい性格で周囲から好かれる助っ人は、広島でも愛される存在になりそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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