「メキシコ・リーグに異変が起きている」日本発祥のカルチャーに感化され!? サポーターが驚きの行動に…

2019年07月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本人は2年前から実行に移していた」

ロシア・ワールドカップ後も話題となったゴミ拾い。メキシコにも根付くのだろうか。 (C) Getty Images

 昨年行なわれたロシア・ワールドカップにおいて、決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗れた日本代表の面々が、ロッカールームをピカピカにして去ったことが、世界で驚きをもって報じられた。さらに、日本のサポーターが、ごみ袋を片手に客席を清掃する姿も、賞賛を呼んだ。

 以降、日本代表チームやサポーターの"清掃"はすっかりお馴染みに。6月にフランスで行なわれた女子ワールドカップでも、試合後にスタンドでゴミを拾い集めてからスタジアムを去るファンの姿が、多くの海外メディアや関係者に「素晴らしい習慣」と讃えられた。

 こうして"ゴミ拾い"が海外でも取り上げられるようになった影響なのだろうか。他の国でもこの習慣は広まっているようだ。

 メキシコ紙『Periódico am Noticias』が、「フェアプレーの意味を実感するときだ。ここ2週間で、メキシコ・リーグに、これまでに見られなかった"異変"が起きている」と報じている。

「プーマスとクラブ・アメリカのサポーターが、ホームで行なわれた試合の後に、ゴミを集める姿を見せ、全国の目をくぎ付けにした。試合はもちろんピッチ上で行なわれるものだが、見る者の振る舞いも問われる。彼らの行ないは、その素晴らしい例といえるだろう。

 きっけは、7月20日にアステカ・スタジアムで行なわれた開幕戦で、クラブ・アメリカのサポーターがゴミを集めたことだった。そして、翌週には、プーマスのサポーターが黒い袋を手にスタンドでゴミ拾いをした。この姿は大勢の人が写真に収め、SNSにアップされている」

 そして記事は、手本となっているのはやはり日本のサポーターだと指摘した。

「2年前、パチューカの試合で、本田圭佑を目当てに日本から訪れたファンがいた。彼らは試合が終わった後で、あたり一面の転がっていたゴミを拾い集め、周囲を驚かせたのだ」

 メキシコのファンも、この行ないは"正しいサポーターの姿"と賞賛している。「こんなサポーターを抱えているクラブこそが誇らしい」、「素晴らしいアイデアだと思う」、「リーグの発展のためにも必要なことだ」といった意見が数多く寄せられているという。

 メキシコにも、ゴミ拾いの文化が根付くのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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