ベイル代理人、中国移籍破談はマドリーが原因と主張! 英メディアは「ジダンの退任待ち?」と指摘

2019年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

中国移籍の可能性は限りなくゼロに

ジダンとの確執が噂されるベイル。今夏の移籍騒動もそれが主因とも言われている。 (C) Getty Images

 レアル・マドリーのガレス・ベイルは、江蘇蘇寧への移籍間近と言われていたが、現地時間7月28日に一転して取引の破談が報じられた。

 交渉が暗礁に乗り上げた理由には、家族の反対、移籍金を望むマドリーの意向、フロレンティーノ・ペレス会長の独断など、様々なものが伝えられている。

 そんななか、気になる情報が関係者から発せられた。英衛星放送『Sky Sports』によると、ベイルの代理人を務めるジョナサン・バーネットは、「ガレスや家族が破談の理由という報道は、完全に間違っている」と一部報道を否定。さらに「マドリーが翻意した」と、クラブが中国行きにブレーキをかけたと話している。

 いずれにしても、ベイルの中国移籍は、7月29日に江蘇蘇寧が新外国人選手を獲得し、外国人枠を埋めたことで、完全になくなったと言える。他クラブにしても、中国の移籍市場は今月31日までとあり、現実的に取引が成立する可能性はないとみられている。

 では、ベイルの去就は、今後どうなっていくのか。『Sky Sports』のダルメシュ・セス記者は、「ベイルは何を見ているのだろうか。マドリーに残るつもりなのだろうか」と、残留の可能性について言及した。

 そして同記者は、「ベイルはまだマドリーの契約下にある。そして、マドリー指揮官の平均在任期間は18か月だ」と、選手との確執が騒がれるジネディーヌ・ジダン監督が、ベイルより先にマドリーを去る可能性を指摘した。

「ベイルは、もう一度ジダンよりも自分が長く続けられると考えているのだろうか。ベイル残留の可能性を排除することはできない」
 ただ、残るにしても、いばらの道は避けられない。かつてマドリーでも指揮を執ったウェールズのレジェンド、ジョン・トシャックは、英公共放送『BBC』で、「カモン、ガレス。インタビューをして、自分で話せ」と、ベイルはスペイン語で自らを表現すべきとの見解を示した。

「もう6、7年もいるんだ。それなのに言葉を話さない。それは自分が仕事をしている国の人たちに対する侮辱だ。彼はマドリーにとって重要な選手だった。生活している国や、毎週支えてくれるサポーターにもう少し溶け込もうとしないのは、とても残念だ。ガレス、カモン! 少し時間を使って、言葉を学ぶんだ」

 中国のマーケットはまもなく終わるが、欧州の移籍市場は8月31日まで続く。その間にベイルは新たな拠点を見つけ出せるのか。それとも、ジダン体制のマドリーに残るのか。その決断が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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