「ボールを持ったら危険な存在」バルサ指揮官も150億円ストライカーに大きな期待!

2019年07月24日 竹田 忍(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

「これからどんどん良くなる」

シュートは前半終了間際に放った1本のみ。それでも前線で積極的にパスワークに加わるなど存在感を放った。写真:サッカーダイジェスト

[楽天カップ2019]バルセロナ 1-2 チェルシー/7月23日/埼玉スタジアム2002

 この埼玉でのチェルシー戦が、バルセロナでのデビュー戦となったアントワーヌ・グリエーズマン。エルネスト・バルベルデ監督から与えられた最初のポジションは、3トップの中央だった。

 ゴールはなかった。出場した前半の45分間で、放ったシュートは1本。豪快な空振りで好機を逸する場面もあったが、周囲と積極的に連携を取り、パスサッカーに入り込もうとする姿勢を見せるなど、"慣らし運転"としてはまずまずの出来だったと言えるだろう。指揮官もそのあたりは楽観的だ。

「彼はこれからチームのプレースタイルに慣れていかなければいけない。ただ今日も、ボールに触っているときは非常に危険なプレーヤーであることを証明していたし、いろんなアイデアを見せてくれた」
 
 アトレティコ・マドリーから移籍金1億2000万ユーロ(約150億円)で獲得したストライカーの特長は、得点力が高く、テクニカルで、前線のすべてのポジションをハイレベルにこなし、守備に回ったときには献身的なプレーも見せられる点にある。

 このチェルシー戦では、「下がってくるな!」と指揮官からしきりにポジションの修正を指示されていたが、楽しみなのは、リオネル・メッシとルイス・スアレスがチームに戻り、グリエーズマンが完全にスタイルに慣れたとき、バルサの攻撃陣がどのような化学反応を起こすかだ。

 メッシの後継者としても期待されるグリエーズマンだが、フィリッペ・コウチーニョのようにチームの戦い方やリズムに馴染めず期待外れに終わってしまうのか。

 それとも、メッシやスアレスの良さを極限まで引き出し、みずからもコンスタントに得点を重ねたアトレティコ時代以上の輝きを放つのか。

「この試合は彼にとって(バルサでの)最初の試合。これからどんどん良くなっていくだろう」

 バルベルデ監督も大きな期待を寄せるグリエーズマンの気になる「バルサ2試合目」は、27日のヴィッセル神戸戦となる。

取材・文●竹田 忍(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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