性的暴行疑惑のC・ロナウドが不起訴処分に。米検察は「合理的な証明ができなかった」と正式発表

2019年07月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

当局は「和解済みの一件」との見解も

現在はアジアツアー中のユベントス。新たに名将サッリを迎え、クラブの悲願であるCL優勝を目指すことになる。 (C) Getty Images

 女性が訴え出てから約1年弱。当局の発表で、ユベントスのクリスチアーノ・ロナウドに懸かっていた性的暴行疑惑において、不起訴処分になることが発表された。英公共放送『BBC』やイタリア紙『Gazzetta dello Sport』などが、現地時間7月22日に報じている。

 調査の対象となっていたのは、2009年夏にC・ロナウドが、マンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリーへ移籍した時期の出来事だ。ラスベガスでアメリカ人モデルの女性と関係を持った際に「性的暴行の被害に遭った」と訴えられていた。

 女性がこの件について申し立てを行なったのは昨年10月のこと。以降、C・ロナウドは調査に協力していたとみられる。

 そして今回、調査を担当したアメリカ・クラーク郡地区検察局は、この件で「起訴は成立しない」と表明した。

 女性は2009年6月に一度、警察に対して被害を訴え出たという。だが、その際に加害者や現場を明かさなかったため、捜査が進展しなかった。昨年になってC・ロナウドの名前を出して再捜査を求めた動機について、弁護側は「女性は"Me Too運動"に感化された」と説明したようだ。
 
 その後、改めて当局が捜査に乗り出したものの、「情報の見直しに基づき、合理的な証拠において、性的暴行を証明することができなかった」と結論づけたようだ。

 一部のドイツ・メディアによれば、C・ロナウドは"口止め料"として女性に金銭を支払っていると報じられており、クラーク郡地区検察局も「2010年に両者が互いの弁護士を通じて和解していた」という見解を示している。ただ、本人は、公には疑惑を否定し続けている。

 だが、不起訴が成立したことで、公的にピッチ外での騒動が落ち着いたことになる。C・ロナウドは現在、アジアツアー中のユベントスにも帯同中。新たにマウリツィオ・サッリ監督が就任したチームで、さらなる栄光を掴むため、新シーズンへ臨むことになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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