新指揮官と衝突した原口元気がハノーファーを1年で退団? 会長は放出の意向を示唆「準備はできている」

2019年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

市場価値も下落している原口

新指揮官と衝突した原口はブンデスリーガのクラブへの移籍を望んでいるとも報じられている。 (C) Getty Images

 日本代表MF原口元気の去就が注目を集めている。

 昨シーズンのブンデスリーガを17位で終え、2部降格となったハノーファーで始動した原口は、オーストリアでのトレーニングキャンプに参加している。だが、新監督に就任したミルコ・スロムカとのそりが合っていないようだ。

 ドイツ・メディア『Sportbuzzer』は、今月2日に行なわれた紅白戦でスロムカ監督に怒鳴りつけられたという原口は18日の練習中にも激しい口論となり、その関係性は、かなり険悪なものとなっていると伝えた。

 そうした現状をふまえ、今夏の移籍マーケットで原口の放出を示唆したのは、ハノーファーのマルティン・キンド会長だ。『Sportbuzzer』の取材に対し、クラブの意向を次のように示している。

「もしも、どこかのクラブがゲンキに興味を示せば、我々は彼を手放す準備はできているよ」

 気になるのは、放出の条件である。記事によれば、2021年6月までの契約を結んでいるハノーファーと原口の間には、契約解除条項が盛り込まれており、その額は800万ユーロ(約10億円)だという。すなわち、その金額を払うクラブが現われれば、取引はスムーズに成立する。

 ただ、豊富な移籍情報を発信しているドイツ・メディア『Transfermarkt』は、原口の市場価値が250万ユーロ(約3億1250万円)に低下していると指摘しており、下り坂の28歳の獲得に満額を支払うクラブが出現する可能性は高くない。従って、ハノーファーがどの程度の金額で折り合いをつけるかが鍵になるだろう。

 昨夏にヘルタ・ベルリンからハノーファーに加入し、複数のポジションをこなすなど、小さくない貢献をしてきた原口。欲しいクラブはあるはずだが、はたして――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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