捲土重来を期すプレミア2年目へ! 決勝弾の武藤嘉紀にヘッドコーチも太鼓判 「我々の期待以上に…」

2019年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヘッドコーチが太鼓判を押す活躍も本人は…

プレシーズンマッチでコンディションの良さをアピールした武藤。開幕に向けて、調整は順調のようだ。 (C) Getty Images

 捲土重来を期す日本代表FWの猛アピールが続いている。

 現地時間7月20日に中国の上海で開催されたプレミアリーグ・アジアトロフィーの3位決定戦で、ニューカッスルはウェストハムを1-0で破った。

 今月17日に就任が発表されたスティーブ・ブルース新監督がビザの問題のためベンチ入りが認められず、スタンド観戦となったこのプレシーズンマッチで躍動したのが、武藤嘉紀だ。

 速攻で敵最終ラインの背後を積極的に狙う動きを見せるなど、立ち上がりから意欲的なプレーを見せた武藤に、最大の見せ場が訪れたのは34分。右サイドでボールを持ったDFジェイミー・ステリーのアーリークロスに反応し、左足のワンタッチシュートで見事に先制ゴールをねじ込んだ。

 これが決勝弾となって勝利に貢献した武藤。ブルース新監督の眼前で疲労した出色のパフォーマンスに、地元メディアも賛辞を贈っている。

 ニューカッスルの情報に精通している地元紙『Chronicle』は、「彼は前倒し気味に調整をしているように感じられる。かなりコンディションは良い」と綴り、さらにトップチームのヘッドコーチを務めるベン・ドーソンのコメントを紹介した。

「ムトウは我々の期待に対して、評価基準以上の出来を示してくれている。もし、今後もしっかりとトレーニングを積んで、努力を続けていけるのであれば、彼がこのユニホームを失うことはないだろう」

 このオフのニューカッスルは、アジョセ・ペレスとサロモン・ロンドンという昨シーズンの2トップが揃って退団。そのため、プレミアリーグ挑戦2年目を迎える武藤にかかる期待は、ドーソンコーチが口にする通り、昨シーズンよりも大きくなっている。

 本人も大きなチャンスと捉えているようだ。ウェストハム戦後に『Chronicle』の取材に応じた武藤は、次のように答えている。

「自分でも素晴らしいパフォーマンスだったと思うし、よくプレー出来たと思っている。ゴールを決められたことにも満足している。でも、まだ100パーセントじゃない。もっとやらないといけない。僕らは一生懸命に努力して、コンディションを改善し続ける必要がある」

 最後に「僕の仕事はゴールを決めることで、全ての試合で得点を決めなければいけない」と気を引き締めた武藤。わずか1ゴールに終わった昨シーズンの鬱憤を晴らすべく、開幕に向けた準備は心身ともに着々と進んでいるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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