松本、起死回生のAT弾で劇的ドロー。追いつかれた広島は、ポストとクロスバーに嫌われ勝点2を逃す

2019年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

欧州移籍が噂される前田大然がゴール

ポルトガルへの移籍が噂される前田大然。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグ20節、松本山雅FC対サンフレッチェ広島が20日、サンプロアルウィンで行われ、ホームの松本がアディショナルタイムで追いつき2-2の同点で勝点1を手にした。
 
 松本は降格圏脱出に向けて、なんとしても勝点が欲しい一戦で、まずは守備からゲームに入っていく。広島の強力なサイド攻撃を凌ぐ展開となった松本は、森島司の際どいシュートや、柴崎晃誠のポスト直撃のシュートに晒されるなど、広島に押し込まれるものの前半はなんとか凌ぎ切った。
 
 しかし、松本は後半開始早々の51分、広島のドウグラス・ヴィエイラからのパスに反応した柏好文に抜け出され、ゴールを決められてしまう。柏は対松本戦4戦全てで得点を決めており、松本は今回もキラーぶりを発揮されてしまう。
 
 広島ペースになっているなか、71分、松本はロングボールのこぼれ球を奪い合い、田中隼磨が抜け出すと中央へ折り返す。これを前田大然が上手くファーに流し込み1-1の同点となるゴールを挙げる。田中隼磨は、一度はボールを奪われかけるも最後まであきらめず気持ちで繋いだゴールだった。
 
 同点に追いつかれた広島は、ハイネルがクロスバー直撃のシュートを放つなど再び攻勢を強めると、75分にD・ヴィエイラに代えてパトリックを投入。より攻撃的にシフトしていく。すると85分、そのパトリックがディフェンスラインの駆け引きから抜け出し、ワンタッチでキーパーの上を抜くループ気味のシュートを決め、1-2と広島が逆転に成功する。
 
 松本は新戦力のFW阪野豊史、DF高木利弥を投入するも、得点を奪い切れないままアディショナルタイムに突入。最後はGK守田達弥が相手ゴール前まで上がるも決めきれない。それでも、敗色濃厚となった松本は94分、ヘディングで繋いだボールがパウリーニョに渡ると、左足で振り抜いたミドルシュートはゴール右隅の相手GKも触れないコースに決まり、土壇場で2-2に追いつく。
 
 最下位と勝点で並んでいた松本は、劇的なアディショナルタイム弾で貴重な勝点1を奪取。FW前田大然の欧州移籍が取り沙汰される松本だが、この勝点1を降格圏脱出へのきっかけとできるか。次節以降が注目される。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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