「我々を最も驚かせるのはトミヤスだ」ボローニャ移籍の冨安健洋がチームメイトの前で披露した“儀式”とは?

2019年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

白血病を告白した指揮官のために一致団結

セリエAでプレーする11人目の日本人選手となった冨安。CBでは初めてだ。(C)Getty Images

 ベルギーのシント=トロイデンからボローニャに移籍し、7月16日に合宿中のチームに合流した冨安健洋は、日本の多くの報道陣も見守るなかで、新天地に溶け込もうとしている。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』は18日、「冨安が20名ほどの日本メディアを連れてきた」と報道。本人はレストランで食事した際、ボローニャの新加入選手にとっての"儀式"も済ませたと伝えた。みんなの前で歌を披露することだ。

 記事によると、冨安は泡立て器をマイクに見立て、日本語で歌の一部を熱唱したという。Corriere dello Sport紙は「もちろん全員が笑った。グループはすでに、とても団結している」と報じている。
 
 また、同じ18日付の『Gazzetta dello Sport』紙に掲載されたインタビューで、ボローニャのテクニカル部門を統括するワルテル・サバティーニが、冨安を称賛した。

 サバティーニは「我々を最も驚かせるひとりは、冨安だと思う」と、日本代表DFが新シーズンのセリエAでサプライズになり得ると、高い評価を下している。

「彼は純粋なセンターバックであるが、3バックの右やサイドバックもやれるんだ」

 同じ新戦力のCBステファノ・デンスビルにも賛辞を寄せ、「我々は素晴らしいチームをつくっているところだ。大きな期待を寄せている」と、手ごたえを感じている様子だ。

 ボローニャでは先日、シニシャ・ミハイロビッチ監督が白血病であることを公表したが、クラブは続投を強調した。今シーズンから加わったサバティーニは、「すぐにシニシャと世界に挑戦したかった」と、悔しさをのぞかせたうえで、指揮官の復帰を信じていると述べた。

「今は時間が必要だ。我々がブレーキをかけなければいけないのは、少しだけだよ。彼はやってくれるはずだ」

 選手たちもみな、「ミハイロビッチのために」と意気込んでいる。冨安がその一員としてチームに貢献し、サバティーニが言うように周囲を驚かせるパフォーマンスを披露するのを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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