シュミットは渡欧前の最後の試合でまさかの4失点……「最悪でした。今年一番の最悪の試合」

2019年07月14日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

“古巣”仙台にエールも「試合に来ていただけるようなサッカーを」

鹿島相手に4失点を喫した仙台のシュミット。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ19節]仙台0-4鹿島/7月13日(土)/ユアスタ

「最悪でした。今年一番の最悪の試合」

 そう話したのはシント=トロイデンへと移籍が決まったシュミット・ダニエルだ。19節の鹿島アントラーズ戦は移籍前のラストマッチ。有終の美を飾りたかったが、16分、45+1分とセルジーニョにゴールを許し、後半にも2点を献上。シュミット個人は好セーブを見せていたが、結果的に4失点を喫した。
 
 敗因をこう分析する。
 
「サイドで数的優位を作られる場面が多くて、中のディフェンスが外に釣り出され、そのスペースを使われることが最初から最後まで続いてしまったので、そこは修正しきれなかった選手の責任だと思います」
 

 この日は完敗したとはいえ、6月のリーグ4試合を全勝で終え、復調気味の仙台。そんな"古巣"にシュミットはエールを送った。
 
「このチームがビッククラブになるには毎試合、今日くらいのサポーターが入らないと。(そのために)試合に来ていただけるようなサッカーをしなければならない」
 
 2歳でアメリカから移り住んだ仙台に関しては「地元でプレーできるのは選手として全員が味わうことができない。それを味わえていたのは幸せだったし、このチームのために(サッカーが)上手くなりたいなと思っていました」と地元・仙台への想いを述べた。

 最後に試合のことは「忘れたい。でも人間悪いことは覚えているので、(ずっと)覚えていると思います」と渡欧前にほろ苦い思い出ができたようだ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事