パリSG、無断欠席のネイマールへ適切な措置を宣告! レオナルドSDは「放出可能だ」と示唆

2019年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリSGとネイマール側の対立関係は明確に…

退団に向けた動きを強めているネイマールに対し、パリSGも黙ってはいなかった。 (C) REUTERS/AFLO

 パリ・サンジェルマンとネイマールの間に溝があることへの疑いは、もはやなくなったと言えそうだ。

 現地時間7月8日、パリSGはクラブの公式声明で、ネイマールがプレシーズンのチーム始動に合流しなかったことを明らかにし、「適切な措置を取る」と発表した。

 これに対して、代理人も務めているネイマールの父は、『Fox Sports』のブラジル版で、母国でのスポンサーイベントや社会活動のために、合流が15日になることはクラブも知っていたと主張。「我々は怒っている」と、クラブの声明に憤慨した。

 しかし、この発言にパリSGも呼応。今シーズンからパリSGのスポーツディレクターを務めている元ブラジル代表MFのレオナルドは、パリの地元紙『Le Parisien』で、ネイマールのブラジルでの活動は合意がないとし、「選手が遅れたら責任は選手にある」と厳しい言葉を突き付けている。

 公にクラブが対立関係を明確にしたことで、以前から取りざたされているネイマールの去就に一層の注目が集まることは、もはや避けられない。

 パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長は先日、フランス・メディアのインタビューで、選手の「セレブ気取りはもうたくさん」と発言。ネイマールをはじめとするスター選手たちに「責任」を求め、それが去就騒動に火をつけて以降、ネイマールは古巣バルセロナへの復帰が噂されている。

 さらにスペインの一部メディアは、ネイマールが復帰のために減俸を呑んだと報道。バルサのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長らは同選手が復帰を望んでいると口にしてきた。

 実際、レオナルドSDは、ネイマールの退団希望を明かし、「契約は3年残っており、オファーがまったく届いていないから話し合えない」と、条件がそろえば放出する用意があると認めている。

「我々にとって適切なオファーが届けば、ネイマールがパリSGを離れることはできる。獲得を望むクラブがあるのか、望むならいくらで獲得したいのかは、現時点では分からない。こういうことはすべて、1日ではできないことだ」

 ただ、レオナルドSDは、オファーこそないものの、バルサから獲得打診はあったことを明かしている。

 史上最高額での世紀の移籍から2年――。この夏、再びネイマールの移籍を巡る大きな動きがありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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