「2、3日だれとも話さず、辛かった」エバートンMFがバルサ時代の苦悩を激白!

2019年07月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「楽しめていれば、ベストを尽くせる」

精彩を欠いたバルサ時代が嘘のようにエバートンで躍動したA・ゴメス。完全移籍を勝ち取った。(C)Getty Images

 バルセロナからエバートンへのレンタル移籍は成功に終わった。アンドレ・ゴメスはプレミアリーグでの活躍が評価され、この夏エバートンへの完全移籍を果たしている。

 2016年から2シーズンにわたって在籍したバルセロナで、A・ゴメスはその苦悩を公に明かしたほど苦しんだ。当時は精神的に支えてくれる人が必要だったようだ。

 英紙『Telegraph』によると、このポルトガル代表MFは「何度か助けてもらった」と明かしている。

「当時はある人に話していた。自分の問題のいくつかを解決しようとしてね」

 また、「自分はあまり話したがらないタイプなんだ。良いプレーができず、試合に負ければ、2、3日はだれとも話さない。辛かったよ」としたうえで、現在は精神的にゆとりがあることをうかがわせた。

「いまは普通のことをしている。必要であれば、決まった人とあれこれ話すよ。以前よりも、問題について話し合うことにオープンになったんだ。それは大きな違いだよ」
 
 ただ、バルセロナでの日々を後悔しているわけではないようだ。「バルサでは本当に良い経験をした。サッカーについて多くを学んだ」とも述べている。

「失敗したとは感じていない。(アンドレス・)イニエスタや(セルヒオ・)ブスケッツ、(リオネル・)メッシ、ルイス・スアレスといった選手たちとプレーできたのは、本当に良かった。練習を楽しめるし、毎週チャンピオンズ・リーグやカップ戦を戦い、レアル・マドリーとのクラシコなど、多くを学ぶことができる。違うプレッシャーがあるんだ」

 そして、こう続けている。

「自分が良くない時のミスや、期待していたレベルにない時のことも学べた。選手として違う考え方ができて、本当に良かったよ。その経験をほかの挑戦に活かすことができる。エバートンを助け、向上させるために、そういう部分でも貢献していきたい」

 いまは「以前よりシンプルなことを楽しむようになったのが大きな違い」というA・ゴメスは、「練習やチームメートとの時間、サッカーそのものなど、すべてをより楽しんでいる」と話した。

「自分が幸せで楽しめていれば、ベストを尽くせるものだし、高いレベルを保てる。悪い日もあるけど、だれにでもあることだしね。自分を信じ続けなければいけない。『きょうは悪かった。明日は良くなる』と言い聞かせないとね」

 一皮むけたA・ゴメスは、完全移籍を果たしたエバートンでさらなる活躍を見せられるか。今後もそのパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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