湖に飛び込んで浮上せず…スイス女子代表MFがイタリアで行方不明に。現地では捜索続く

2019年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

所属クラブが声明を発表

行方不明になっているイスマイリ。スイスは今回女子W杯出場を逃し、休暇中だった。 (C) Getty Images

 スイス・ヤングボーイズの女子チームでキャプテンを務めるスイス代表の24歳MFフロリヤナ・イスマイリが、イタリアで行方不明になっていることが分かった。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』などが報じた。

 ヤングボーイズは公式サイトで、6月29日からイタリアのコモ湖を訪れていたイスマイリが、水難事故で行方不明だと発表。警察が捜索中で「非常に心配している」としたうえで「我々は希望を捨てていない」とイスマイリの無事を願う声明を発表した。

 『Gazzetta dello Sport』紙や欧州スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』によれば、イスマイリは友人の女性と休暇でコモ湖を訪れ、レンタルのゴムボートを借りてムッソ付近に向かった。そして、高台からコモ湖に飛び込んだという。だが、イスマイリが浮上してこなかったため、友人の女性が慌てて警報を鳴らしたそうだ。

 捜索は29日から始まり、夜間の中断を経て30日朝から再開されたが、まだイスマイリは見つかっていない。クラブによれば、家族にはすでに連絡が入っているという。

 同紙によれば、24歳のイスマイリは、アルバニア系の両親とともにスイスに移住。父親の影響でサッカーを始め、15歳の時にヤングボーイズに入団。1年後にトップチームでデビューを飾り、タイトルを獲得。2014年にスイス代表に選出された。

 2015年のカナダ・ワールドカップに出場したイスマイリは、かつてのインタビューで「5万4000人の前でプレーしたことは、キャリア最高の瞬間だった。今でも考えるだけで鳥肌が立つ」と話していた。

「女子サッカーは発展している真っ最中。早くふさわしい評価がされるようになってほしい」

 自らもその発展に寄与してきたイスマイリの無事を願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事