「もはや災害レベル」「世界最高の選手たちがいるのに…」G20に参加したアルゼンチン大統領が代表戦士を辛辣批判!

2019年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

かつてボカの会長を務めた大統領らしい言葉を…。

アルゼンチン代表の現状を糾弾したマクリ大統領(右)。その言葉をメッシ(手前左)ら選手たちはどう受け止めるのだろうか。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間6月28日に行なわれたコパ・アメリカの準々決勝で、アルゼンチンはベネズエラを2-0で破り、ベスト4進出を果たした。

 そのアルゼンチンはいま、過渡期にある。昨夏にロシアで開催されたワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、王者となったフランスに敗戦して失意に暮れたチームは、世代交代の真っ只中にあるのだ。

 ゆえに、かつてのように勝って当たり前のチームでなくなっている。実際、このコパ・アメリカでも苦戦を強いられているうえ、大黒柱のリオネル・メッシが、「僕らは優勝の本命なんかじゃない」と冷静に分析していることからも、その現状は窺い知れる。

 そんな代表チームの現状を「災害だ」と嘆いたのが、29日まで大阪で開かれていた20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に参加していたアルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領だ。

 この大統領はサッカーに造詣が深い人物として知られている。というのも、1995年12月から2007年12月までアルゼンチン屈指の名門ボカ・ジュニオルスの会長を務め、2度の世界制覇と4度の南米制覇を経験しているのだ。

 アルゼンチン・サッカー界でもよく知られている60歳の大統領は、28日にフランスのエマヌエル・マクロン大統領とG20で談笑した際に地球の真裏で戦う代表戦士たちに痛烈な言葉を浴びせた。全国紙『Ole』などが、その様子を動画付きで伝えている。

「もはや災害レベルだよ。アルゼンチンは世界最高クラスの選手が何人もいるけど、それが何ひとつ証明されていないよ」

 現在の世界王者であるフランスの大統領に対し、レ・ブルー(フランス代表の愛称)と母国代表を比較してのセリフだったのだろうが、なんともボカの元会長らしい辛辣な言葉である。

 果たして、大統領からの発破はメッシを始めとするアルゼンチン代表戦士たちの闘志に火をつけるのか。現地時間7月2日に行なわれる宿敵ブラジルとの準決勝のパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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