アーセナルの“エジル売却プラン”が進まず…。週給5000万円が足枷となりオファーがなく、補強にも影響が

2019年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

軍資金が欲しいアーセナルは売却を画策するが…。

アーセナルで居場所を失いかけているエジル。稀代の司令塔はノースロンドンを去るのだろうか。 (C) Getty Images

 去る2018-19シーズンを不完全燃焼のまま終わったアーセナルのメスト・エジルは、その去就が注目を集めている。

 13年9月にレアル・マドリーから加わったエジルは、類稀なパスセンスを遺憾なく発揮して攻撃の中心を担ってきた。しかし、ハードワークを求めるスペイン人監督のウナイ・エメリが就任した18-19シーズンは、怪我の影響もあったとはいえ、公式戦35試合に出場して6得点・3アシスト。チームがチャンピオンズ・リーグ出場権を逃したこともあり、小さくない失望を買った。

 再起が求められる新シーズンに向けて、アーセナルは今夏の移籍マーケットで人員の整理を画策するとされている。そのなかで週給35万ポンド(約5075万円)とも言われる高給に見合った活躍ができていないうえ、エメリとの確執の噂が絶えないエジルは、放出の筆頭候補と目されている。

 しかし、30歳となってパフォーマンスがやや下り坂となっているうえ、高額なサラリーが足枷となって、具体的なオファーが舞い込んでいないようだ。英紙『The Sun』は、「高すぎるドイツ人は、今夏の移籍市場で大きな関心を寄せられていない」とし、エジルの現状をこう評している。

「ガナーズ(アーセナルの愛称)はコスト削減のためにエジルを売りに出そうとしている。だが、18-19シーズンのパフォーマンスはあまりに酷過ぎたため、正式なオファーはいまだゼロだ。このままいけば、無論、エジルは新シーズンもアーセナルに留まることになる。刷新を図るため、クラブは大金を必要としているが、手元には4500万ポンド(約65億2500万円)しかない。高給取りであるエジル売却は必至だが、そのプランは行き詰まっている」

 21年6月までの契約を締結しているエジルの獲得には、前述の週給に加え、移籍金もかかるため、小さくない出費が必要となる。そんななか、ドイツ代表MFを引き抜くクラブは、現れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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