「私がマドリー主義を植え付ける!」久保建英が加入するカスティージャの新指揮官、ラウールが野心を語る

2019年06月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

久保が英雄から何を吸い取るか。

現在2部B(実質3部)に沈むカスティージャの再建と若手の育成を託されたラウール(中央)。その手腕に注目が集まっている。 (C) REUTERS/AFLO

 エル・ブランコの英雄はやる気に満ちている。

 現地時間6月23日、レアル・マドリーのカスティージャ(Bチーム)の新指揮官となった元スペイン代表FWのラウール・ゴンサレスが、新シーズンに向けた意気込みを語った。マドリードを拠点とするスペイン紙『Marca』が報じている。

 レアル・マドリーが主催したチェルシー・レジェンドとのチャリティーマッチ『コラソン・クラシック』に参加したラウールは、かつての同僚であるグティやフェルナンド・モリエンテスらとともに現役時代を彷彿とさせるプレーでサンティアゴ・ベルナベウに詰めかけた大勢のマドリディスタを沸かせた。

 この試合の直前にクラブの公式チャンネル『マドリーTV』に出演したラウールは、そこで新シーズンに向けた抱負を述べている。

「私は大きな期待を抱いているよ。ここまでマドリーの育成年代を指導してきて、この間プロのコーチングライセンスを取得したばかりだけど、クラブがすぐさまチャンスを与えてくれたことを嬉しく思う」
 
 昨夏にカデーテB(U-15年代)の監督に就任してマドリーに復帰したラウールは、今年3月にフベニールB(U-18)の指揮官に昇格。そして、先月31日に欧州内の1部から3部までのチームを指揮するのに必要なUEFA-Proライセンスを取得したばかりだった。

 満を持しての本格的な監督キャリアをスタートさせるレジェンドは、「とても重要なチャレンジだけど、私はそれに立ち向かっていきたいと思っている」と野心を口にし、さらに"オレ流"の指導プランを明かした。

「いつものように周りの期待に応えられたらと思う。若い選手たちには、『マドリディスモ(マドリー主義)が何なのか』を植えつけたい。とにかく期待に満ちあふれたシーズンになるね」

 周知の通り、マドリーのカスティージャには、新シーズンから日本代表MFの久保建英が加入することが決定している。かつてバルセロナのカンテラで基礎を叩き込まれた俊英は、マドリーの英雄から何を吸い取り、どのように成長していくのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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