元新潟のFWターレスが事故で死去。日本に馴染み深いジョルジーニョ監督は悲しみのコメント

2019年06月23日 下薗昌記

オートバイの事故で命を落とす

昨季は新潟でプレーしたターレス。34試合で4ゴールという成績を残した。(C)SOCCER DIGEST

 6月22日、昨季、新潟でプレーしたブラジル人FWターレス(J2通算34試合・4得点)が、リオデジャネイロ市内での交通事故で死去したと、ヴァスコ・ダ・ガマ(今季はポンチプレッタに期限付き移籍)が発表した。24歳だった。
 
 コパ・アメリカが開催されているため、現在、ブラジル全国選手権は中断期間に入っているが、ターレスは22日早朝、オートバイでの帰宅途中に、別のオートバイと衝突。ターレスを含めてふたりが死亡。3人が負傷したという。
 
 ブラジルでは、これまでも車の事故で命を落とすサッカー選手は珍しくなかったが、オートバイでの死亡事故は極めて稀。そんな彼の死にショックを受けているのがかつて鹿島でもプレーした元ブラジル代表のジョルジーニョだ。
 
 ポンチプレッタの指揮官でもあるジョルジーニョは、ターレスを指導しただけでなく、ヴァスコ・ダ・ガマ時代も監督として彼と接してきた。ブラジル・メディア「グローボエスポルテ」の電話取材に対してジョルジーニョは、取材に応じられる状況にないとショックを隠さなかったが、ターレスの死についてこう悔やんだ。
 
「ターレスは息子のように思ってきた。彼には色々な話をしてきたが、その中のひとつがオートバイで出かけるなということだった」
 
 ヴァスコ・ダ・ガマの最大のライバル、フラメンゴが練習前に黙祷するなど、今回の事故の衝撃はブラジルサッカー界で広がっている。
 
取材・文●下薗昌記(サッカーライター)
 
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