引退発表のF・トーレス、「最も印象的なチームメイトは?」の問いに何と答えた?

2019年06月23日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「もう一度いっしょにプレーしたい」

黒のスーツ姿で引退会見に臨んだトーレス。時折笑顔を見せながら質問に答えていた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 6月23日、サガン鳥栖のフェルナンド・トーレスが、都内で会見に臨んだ。元スペイン代表FWは2日前、自身のSNSに「18年に及ぶ刺激的な時間を経て、僕のキャリアを終わらせる時が来た」と投稿し、現役引退を表明していた。

「コンディションの問題もあり、自分が求めているレベルに到達していない。自分の思うようなプレーができないなら、このタイミングで引退をするほうがいいと考えた」

 引退を決断した理由についてそう語ったF・トーレスは、8月23日のヴィッセル神戸戦をラストマッチに設定し、あと2か月は「鳥栖のために全力でプレーを続ける」と明言。そして、引退後はクラブのアドバイザーに就任することも明かしている。
 
 また、会見の中で、「最も印象に残っているチームメイトは?」という質問を受けると、"エル・ニーニョ"は迷うことなく次のように答えた。

「スティーブン・ジェラードだね。彼は選手として自分を成長させてくれた。ピッチの外でも素晴らしい人で、いろいろと影響を受けた。もう一度いっしょにプレーしてみたいよ」

 元イングランド代表MFのジェラードとは、F・トーレスがリバプールに移籍した07年夏から3年半に渡って、同じ釜の飯を食った。とりわけ、F・トーレスがワントップ、ジェラードがトップ下に入ったときのコンビは秀逸で、8番の鋭いスルーパスを受けた9番が豪快にネットを揺らすシーンは、アンフィールド(リバプールのホームスタジアム)のファンを何度となく熱狂させた。

 4歳年上の兄貴分は、一足先にユニホームを脱いで指導者の道に進み、現在はスコットランドの名門グラスゴー・レンジャースで監督を務めている。「指導者を目指すかどうかはわからない」と語ったF・トーレスは、これからどのようなセカンドキャリアを築いていくのか――。注目が集まる。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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