「アジアの雄は危険性が高かった」ジャイアントキリング寸前まで持ちこんだ日本をウルグアイ紙が激賞!【コパ・アメリカ】

2019年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「非常に進歩を見せた」

真っ向勝負を挑んで、2度もリードを奪った日本。そんなサムライ戦士のパフォーマンスにウルグアイ・メディアも賛辞を贈った。 (C) Getty Images

 コパ・アメリカ最多優勝を誇る強敵を相手にサムライ戦士が食い下がった。

 現地時間6月20日に行なわれたコパ・アメリカのグループC第2節で、ウルグアイ代表と対戦した日本代表は2-2で引き分けた。

 序盤からエディンソン・カバーニとルイス・スアレスの2トップを軸にハイプレスを仕掛けるウルグアイに対して、この日の日本は堅固な守備からの速攻で応戦。すると、25分に柴崎岳の絶妙なミドルパスを受けた三好康児が鮮やかなドリブルから右足での強烈なショットを見舞って均衡を破る。

 32分にカバーニを自陣エリア内で倒した植田直道のチェックがVAR判定の末にPKを取られ、スアレスに同点弾をねじ込まれた日本だったが、迎えた後半も守備からの効果的なカウンターを繰り出していく。そして59分に勝ち越しに成功する。左サイドを崩し、敵陣深くにオーバーラップした杉岡大暉の折り返しを相手守護神フェルナンド・ムスレラが弾いたところを三好が押し込んだ。

 しかし、ウルグアイは強かった。66分に左CKからホセ・マリア・ヒメネスが完璧なヘッドをファーサイドに決めて、再度同点とすると、その後も運動量が低下していく日本を尻目に怒涛の攻撃を見せ、一方的な展開に持ちこんだ。それでも日本が粘り強く守り続け、試合は2-2でタイムアップとなった。

 この森保ジャパンにとって価値あるドローをウルグアイのメディアはどう見たのか。地元紙『El Pais』は、「我々は土壇場まで戦ったが、日本は効果的だった」と書き出したマッチサマリー内で次のように評した。

「ウルグアイは4日前のエクアドル戦よりも、遥かに危険性の高いライバルに直面した。日本は常に進歩を見せ、二度もリードした。ただ、ウルグアイもヒメネスのゴールで非常に良い挽回を見せ、65分過ぎからの約30分は一方的に攻め込んだが、逆転することは叶わなかった」

 最終節の相手が強敵チリであるため、この試合でグループリーグ突破を決めようと狙っていたいわば"本気"のウルグアイから粘り強く勝点1を掴み取った若きサムライ戦士たち。はたして、彼らはその自信を決勝トーナメント進出が懸かったエクアドル戦にいかにして繋げるのか――。運命の一戦への興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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