パリSG会長、スター選手に“警鐘”! オファー次第で今夏のネイマール放出も? 「どうぞ、扉は開いているよ!」

2019年06月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネイマールがスペインに行き、グリエーズマンがパリに来る可能性も

怪我が続いたこともあり、2018-19シーズンは満足にプレー出来なかったネイマールは、今夏のマーケットでパリSG退団が噂されている。 (C) Getty Images

「わたしはもう、スター気取りを望まない」

 パリ・サンジェルマンの選手たちは、ナセル・アル・ケライフィ会長の言葉をどのように受け止めただろうか。

 今シーズンのパリSGは、国内リーグこそ過去7年で6度目となる優勝を果たしたが、チャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ・16ではマンチェスター・ユナイテッドにまさかの逆転負けを喫した。さらに2つの国内カップ戦でも連覇を逃した。

 また、チームの顔であるネイマールはピッチ内外で問題が相次ぎ、キリアン・エムバペは移籍を匂わすような発言で世間を騒がせた。アドリアン・ラビオは幹部と衝突し、契約延長を拒んだ末に、チーム内で停止処分を科されてシーズン途中からピッチに立てていない。

 こういったチーム状況に、アル・ケライフィ会長はフランス誌『France Football』で、「選手たちはこれまで以上に責任を負わなければいけない」と警鐘を鳴らしている。(『ESPN』より)

「まったく違うようにならなければいけない。選手たちはもっとハードワークし、もっとやらなければいけなくなる。彼らは自分たちの楽しみでここにいるのではない。それが不服だというなら、どうぞ、扉は開いているよ。"チャオ"だ!」
 
 さらにアル・ケライフィ会長は、「変化が重要だと分かった。それをしなければ、我々はどこにも行けない」と、チーム改革を予感させるコメントも残した。

 同会長が予感させた"改革"の第一歩は、もしかすると史上最高額で獲得したネイマールの放出となるかもしれない。フランス紙『L Equipe』は、納得できるオファーが届いた場合、パリSGがチーム屈指のスターを手放す用意があると報じた。

 また、同紙によれば以前から古巣バルセロナへの復帰や、レアル・マドリーへの移籍が噂されているネイマール本人も移籍する用意があるようだ。

『ESPN』は、もしもネイマールがパリSGを離れ、スペインに戻ることがあれば、アトレティコ・マドリー退団を発表したアントワーヌ・グリエーズマンがパリSGに移籍するかもしれないと報じた。

 もちろん、ネイマールが移籍するとなれば、一大オペレーションになることは確実だ。2億2200万ユーロ(約288億6000万円)という莫大な移籍金を支払ってセレソンの至宝を手に入れていただけに、パリSGが放出を認めるにはそれ相応の金額が必要となる。

 世界を驚かせた"世紀の移籍"から2年――。パリSGとネイマールの蜜月関係は、早くも終わりを迎えることになるのか。今夏のマーケットに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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