「“史上初”のVARに助けられたが…」ネイマール不在も快勝スタートのブラジルを母国メディアが称賛【コパ・アメリカ】

2019年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

殊勲のコウチーニョには「8点」の高評価!

2ゴールをあげたコウチーニョ(11番)の活躍もあってブラジルは幸先のいいスタートを切った。 (C) Getty Images

 コパ・アメリカの開幕戦でホスト国・ブラジルが力を見せつけた。

 現地時間6月14日、コパ・アメリカの開幕戦が行なわれ、ボリビアと対戦したブラジルは、3-0と快勝スタートを切った。

 大会直前にスキャンダルに揺れた大黒柱のネイマールを負傷離脱で欠くという不測の事態に見舞われたブラジルだったが、この日は格下のボリビアを立ち上がりから圧倒的に押し込んだ。

 前半こそスコアレスだったものの、50分にVAR判定の末に得たPKをフィリッペ・コウチーニョが決めて先制に成功。すると、その2分後にもコウチーニョがネットを揺らし、試合終了間際の85分にエベルトンがダメ押し点をもぎ取って趨勢を定めた。
 
 苦戦を強いられながらもサッカー王国の意地を見せつけたブラジルを、母国メディアはは概ね好意的に見ているようだ。ブラジル・メディア『Globo』は、「前半に浴びたブーイングを克服し、コウチーニョとエベルトンが決めた見事な勝利」と題したマッチサマリー内で、次のようにレポートした。

「セレソンは開始当初はボリビアの守備に苦戦し、サポーターたちからはブーイングを浴びたが、反撃するのに時間はかからなかった。南米選手権の歴史において初のVARに助けられた側面はあったにせよ、コウチーニョの活躍ぶりはエクスタシーを感じるほどに見事で、エベルトンのシュートは美しかった」

 さらに同メディアは寸評・採点において、コウチーニョに最高点の「8」をつけたうえで、次のように評価した。

「PKと神出鬼没な動きでエリア内に入り込んでのヘディングで試合を決した。良いパフォーマンスであったし、時間の経過とともに創造性を発揮し、より高度な局面でも対応する成長ぶりを見せつけた」

 満足のいく内容とはいかなかったとはいえ、結果として好スタートを切ったセレソン。はたして、これで勢いに乗っていけるのか。現地時間6月18日にサルバドールで開催される第2戦の相手は、ベネズエラだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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