なぜ背番号無しのユニホーム? マドリー入団会見でアザールが明かしたモドリッチとの裏話 「10番について聞いたら…」

2019年06月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

5万人のマドリディスタたちの前で忠誠を誓う

ペレス会長(左)との入団会見に臨んだアザール。手にしたユニホームに背番号は印字されていなかった。 (C) Getty Images

 ベルギーの至宝が念願の白いユニホームに袖を通した。

 現地時間6月13日、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウで、ベルギー代表FWエデン・アザールの入団発表セレモニーを開いた。

 今月7日に移籍金1億ユーロ(約130億円)+2000万ユーロ(約26億円)のインセンティブの超高額オファーを受け、アザールは7年間にわたって活躍してきたチェルシーとの蜜月関係に終止符を打った。

 幼少期からの夢でもあったマドリー入りを叶えたアザールの入団発表セレモニーは、開始時間はファンが訪れやすい19時に設定されたこともあって、サンティアゴ・ベルナベウには多くのマドリディスタ(熱狂的なマドリー・サポーター)が集結。2009年に開かれたクリスチアーノ・ロナウドの8万5000人には及ばなかったものの、同年に開かれたカカと並ぶ5万人という大入りとなった。

 サポーターたちの前で、「Hala! Madrid(マドリー、万歳!)」と叫び、さらにユニホームにプリントされているエンブレムにキスをし、マドリーへの忠誠を示したアザール。フロレンティーノ・ペレス会長とともに臨んだ記者会見で、次のように喜びを爆発させた。
 
「僕は、この瞬間をずっと夢見ていた。家の庭で兄弟たちとプレーし始めた頃からね。この瞬間からマドリーの力となるんだ。フランスとイングランドに行ったけれど、マドリーに辿り着くこと、そしてユニホームを着ることは、何よりも本当に誇り高い」

 さらに「僕がガラクティコ(銀河系の意)なのかどうか? ガラクティコなんかじゃないさ。ただ、今は違うとしても、いずれはそうなりたいね」と意気込んだ。会見では注目された背番号は発表されなかったものの、愛着のある10番を巡るエピソードを告白して笑いを誘った。

「チェルシーでチームメイトだったコバチッチを通じて、モドリッチと話すことができた。だから、彼に『10番を譲ってくれるかい?』って聞いてみたけど、すぐに『ダメだ』って言われたよ(笑)。だから違う番号を探さないとね。まぁ今は背番号なんて二の次だと思ってるよ」

 巧みな言い回しで早くもマドリディスタたちのハートを鷲掴みにしたアザールは、希望ポジションについては、「僕ではなく監督が決定することだけど、左サイドで10番としてプレーできればいいね」とさりげなく希望を口にした。

 果たして、アザールは憧れのマドリーでどんなプレーを見せてくれるのか。彼の活躍が"銀河系軍団"の浮沈の鍵となるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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