ネイマールの市場価値が256億円超から大幅下落! 原因はメッシやC・ロナウドを下回る出場割合に…

2019年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまだディバラやG・ジェズスと同等の価値だが…

パリSGに移籍以降、苦しいシーズンを送っているネイマール。当然、その市場価値は落ち込んでいる。 (C) Getty Images

 セレソンの至宝に対する評価は急落の一途をたどっている。

 2年前の夏にバルセロナからパリ・サンジェルマンに2億2200万ユーロ(約272億円)で移籍したネイマール。そのエポックメーキングな移籍金は、いまだ破られていない歴代最高額だ。

 しかし、27歳のブラジル代表FWは、その額に見合った活躍ができているとは言い難い。今シーズンは公式戦28試合に出場して23ゴール・13アシストと数字だけを見ればまずまずの結果を残したものの、相次ぐ怪我やプライベートでのスキャンダルが目立ち、パリSGの悲願であるチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇に導くことはできなかった。そして、そのパフォーマンスに比例して、市場価値も急落しているのだ。
 
 スイスでサッカー移籍金や市場価値などに関する統計の研究を行なっている『CIES Football Observatory』(CIES)によれば、ネイマールのマーケットにおける価値金額は、1年半前の1億9700万ユーロ(約256億1000万円)から、1億2000万ユーロ(約156億円)~1億5000万ユーロ(約195億円)にダウンしたという。

 市場価値が大幅に落ち込んだ理由として、CIESは、たった17試合にとどまった今シーズンのリーグ・アンの出場数とCLでの欠場の多さを指摘している。

 この事実を伝えたフランス紙『L Equipe』は、ネイマールはパリSG加入後から全体の約51.8パーセントのゲームにしか出場していないと報道。これは同じ期間内に87パーセントの割合で出場したバルセロナのリオネル・メッシ、同じく77パーセントのゲームに出ているユベントスのクリスチアーノ・ロナウドを大きく下回る。

 CIESは1億5000万ユーロがパウロ・ディバラやガブリエウ・ジェズスと同じ価値であると伝えている。だが、ネイマールはパリSG移籍時にバロンドールの獲得が期待され、C・ロナウドとメッシの二大クラッキに肩を並べる存在になると予想されていただけに、その周囲の期待に応えられているとは言い難い。

 そのネイマールは、今月5日に行なわれたカタールとの親善試合で右足を負傷し、母国で開催されるコパ・アメリカの欠場が決定。代表で捲土重来を果たすことは叶わなかった。

 さらに、古巣バルセロナへの電撃復帰も取り沙汰されているが、仮に契約が成立した時、その移籍金は市場価値と同様に引き下げられるのか?  とにもかくにも注目を集める存在であることだけは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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