【移籍市場超速報】ガットゥーゾがOFIクレタの監督を辞任

2014年10月27日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ルーマニア代表の新監督にはヨルダネスク。

開幕から7試合でOFIクレタの監督を辞任したガットゥーゾ。これまでに率いたシオンとパレルモでも、任期途中でその座を離れている。 (C) Getty Images

【ギリシャ・リーグ】ガットゥーゾが7節の敗北後に辞任表明
 
 ギリシャ・スーパーリーグのOFIクレタで指揮を執っていた元イタリア代表MFのジェンナーロ・ガットゥーゾが、7節アステラス戦で2-3の敗北を喫した後の記者会見で、辞任を表明した。以下がそのコメント。
 
「この経験を続けていくのが難しくなった。すべての情熱と力を注いできたが、残念ながらこれ以上続けることはできない。ここでは信じられない4か月を過ごした。クレタの街もサポーターも素晴らしかった。しかし、自分ひとりで全ての重荷を背負ってやっていくことは不可能だ」
 
 7節を終え、OFIは3勝4敗で10位だった。
 
【ルーマニア代表】新監督はヨルダネスクに決定。ゼンガは候補止まり
 
 去る10月16日、ヴィクトル・ピツルカ前監督が、アル・イテハド(サウジアラビア)監督就任のため辞任し、空席になっていたルーマニア代表監督に、アンゲル・ヨルダネスクの就任が決まった。候補には以前ナシオナル、ステアウア、ディナモというブカレストの3大クラブで指揮を執った経験を持つイタリア人監督ワルテル・ゼンガも名を連ねていたが、最終的には1994年ワールドカップでベスト4の実績を持つ64歳のベテラン監督に指揮権が委ねられることになった。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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