「恐韓症だ!」「世界では珍しくない」韓国メディアの“踏みつけ騒動”反論に中国紙は唖然と…

2019年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ネットユーザーはよく理解しているはずだ」と主張

大騒動の発端となったカット。表彰式のそのほかの場面では、大事そうにトロフィーを扱う彼らの姿があった。(C)Getty Images

 中国・成都で行なわれた国際ユース大会「パンダ・カップ」で起きた事件は、いまだ終息の気配を見せていない。ここにきて韓国メディアの反論が相次いでいるからだ。
 
 問題のシーンが起こったのは5月28日。3連勝を飾って優勝を遂げたU-18韓国代表チームが表彰式で悪ふざけに及び、ひとりの選手がトロフィーに足を乗せて誇らしげにポーズを取る写真が広くSNS上で拡散した。なかにはカップに向かって用を足すマネをした選手もおり、瞬く間に大騒動に発展してしまった。
 
 事態を重く見た大韓サッカー協会はすぐさまチーム関係者を連れて大会運営サイド、中国サッカー協会に謝罪を繰り返し、公式サイトでもお詫び文を掲載。だが、中国サイドはそれでも許さず、優勝の権利とトロフィーの剥奪を決定したのだ。
 
 中国のメディアやファンは大会終了から数日経っても批判的な論調を展開。その一方的な流れに業を煮やしたのか、韓国メディアが中国側への反撃に打って出た。6月4日付けの中国スポーツ紙『騰訊体育』は、そのなかのひとつを紹介。韓国の英字紙『Herald』のコラムで、『騰訊体育』紙は「彼らはトロフィーを返せと言っている。協会や選手は謝罪したというのに、愚かな行為を正当化し、些細な問題だと論じているのだ。開いた口が塞がらない」と断じた。

 
 韓国紙が主張する内容は、こうだ。
 
「この数日間、中国サイドは必要以上に批判的なムードを助長している。やはりどう考えてもトロフィーの剥奪は行き過ぎた決定で、いますぐにでも返すべきだろう。大半のネットユーザーはよく理解している。あのトロフィーの上に足を乗せる行為がホームだろうと国外だろうと、喜びを表わす手段としてはノーマルで、世界では珍しくないということをだ。韓国人選手は中国側によって必要以上に糾弾されている。もはや韓国サッカーへの劣等感、つまりは恐韓症によるものだと考える」
 
 かつて32年間(1978~2010年)に渡って中国代表が韓国代表に勝てなかったことから、「恐韓症」と揶揄された時代があったが、そのフレーズをわざわざ引っ張り出してきた。

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