「中国側の劣等感が引き起こした!」韓国メディアが“踏みつけ愚行”のバッシングに猛烈反論!

2019年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼らは地元で面子を潰されたのだ」とも

U-18韓国代表チームの振る舞いは許されない。ただ、その後の中国側の対応については賛否が分かれている。(C)Getty Images

 5月28日に中国・成都で行なわれた国際ユース大会「パンダ・カップ」。その表彰式で優勝したU-18韓国代表の選手がトロフィーを足で踏みつけ、他の選手がカップに向かって用を足す仕草を見せるなど悪ふざけする様子が伝えられ、大騒動に発展した。
 
 中国側が名づけた"トロフィー・スキャンダル"はその後、件の画像とともにアジアを飛び越えて世界中のメディアで発信されるに至り、韓国側への風当たりが一気に強まった。一方で、U-18韓国代表チームの責任者、当該選手、大韓サッカー協会、さらには当該選手が所属する蔚山現代からも真摯な謝罪を受けながら、中国側が優勝の取り消しとトロフィーを剥奪した判断については、賛否が分かれている。
 
 そんななか、中国スポーツ紙『騰訊体育』が韓国大手メディアの主張を掲載し、反響を呼んでいる。なかなか収まらない韓国側へのバッシングに業を煮やしたのだろう。主要テレビ局『MBN』が「一連の過度な批判は、中国サッカーの韓国に対する劣等感が引き起こしたものだ」と論じたのだ。
 
「確かにU-18韓国チームの振る舞いは許されるものではないが、中国側の批判はもはや度が過ぎている。彼ら中国サッカーが韓国サッカーに対して抱いている劣等感が、まるで一気に噴き出したかのようだ。過剰な報道が続いたこともあって、他の国の人びとまでもが感情的になってしまっている」
 
 さらに、「韓国側はなすべき形での謝罪はすべて行なったはずだ。それでも優勝の権利を奪ったのだから驚きである。どんなに謝ったとしても、彼らは受け入れる姿勢を持たないのだろう」とし、「世界の大国による態度とはとうてい思えない。いまや韓国国内でも反論の声が噴出しはじめている」と記した。そして、「韓国チームが3連勝したのに対し、中国チームは3連敗を喫したうえ、7失点で1ゴールも奪えなかった。彼らは地元で面子を潰されたのだ」とまで書き綴っている。

 
 中国紙『騰訊体育』は別の韓国メディア『MT』の記事も紹介。そのなかでアジア通の英国人記者、ポール・レイディング氏が登場し、今回の一件についてコメントを寄せている。同氏は韓国チーム団が中国側に謝罪する動画を載せつつ、「韓国の若き選手たちは公衆の面前での謝罪を求められた。なんともいただけない中国側の対応だ。実に痛々しい"敗者"とさせてしまったのだから」と疑問を呈した。
 
 はたしてこの"スキャンダル"の余波はどこまで広がり、どう鎮静化するのだろうか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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