なでしこ、菅澤の同点弾でスペインと1-1ドロー…W杯前最後の強化試合で敗戦免れるも課題の残る内容に

2019年06月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

ビルドアップで翻弄され、高い位置からのプレスをかいくぐれず

後半途中から出場した菅澤が同点ゴールを決めた。(C) Getty Images

 なでしこジャパンは6月2日、同7日に開幕するフランス女子ワールドカップに向けた最後の強化試合となるスペイン女子代表戦に臨んだ。

  試合は立ち上がりからスペインが最終ラインからの安定したビルドアップと前線から鋭い守備の出足で押し込む。22分には日本がペナルティエリア内でハンドの反則を取られPKを献上。これを相手10番のジェニファー・エルモソに決められ、スペインに先制を許した。

 その後、日本は徐々に敵陣に押し込む時間を伸ばし、テンポの良い攻撃も出始めるが、得点には至らない。前半はスペインが1点をリードしてハーフタイムに入った。

 日本は1点ビハインドで迎えた後半、日本はより縦への意識を強くした攻撃でスペインを押し込んでいく。しかし、なかなかゴールに迫ることができず、再びスペインがペースを握り返し、高い位置からプレスで日本を押し返す。

 それでも日本は終盤の85分、カウンターからワンチャンスをモノにする。左サイドを駆け上がった杉田妃和のクロスに途中出場の菅澤優衣香がスライディングで押し込み、同点に追いつく。日本が残り5分で試合を振り出しに戻した。

 試合は結局、1対1のままタイムアップ。日本は欧州予選を5勝1分けで勝ち抜いた強豪を相手に、なんとか引き分けに持ち込んだものの、ワールドカップ本番に向けてとりわけ攻撃面で課題の残る内容となった。

 
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