【U-20W杯】「イ・ガンインがヤバイ」 日本が警戒する“韓国の至宝”は何が凄いのか?

2019年06月02日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

U-20ワールドカップでは10番を背負う。

スペインのバレンシアでプレーするイ・ガンインは要注意人物だ。 (C) Getty Images

「イ・ガンインがヤバイみたいなのは(記事に)載っていた」

 中村敬斗がそう話す通り、すでに日本の選手にも知られている韓国のビッグネームが、スペインのバレンシアに所属するイ・ガンインだ。今年の1月に、外国人選手としてはクラブ最年少(17歳10か月24日)でリーガデビューを飾った"韓国の至宝"で、10歳の時にスペインへ渡り、バレンシアの下部組織で腕を磨いてきた。3月にはA代表にも招集されている(出場はなし)逸材だ。

 U-20ワールドカップでは10番を背負っており、日本が決勝トーナメント1回戦で対戦する韓国で要注意人物であることに間違いない。そんなイ・ガンインは何が凄いのか、日本の選手に話を聞いた。
 
「バレンシアの選手ですよね。大会前にたまたまyoutubeとかで見ていました。昨日もアシストが凄かったし、楽しみですね」(中村)
 
 グループステージの第3戦、アルゼンチン戦でイ・ガンインはアシストを記録。42分に左サイドをドリブルで駆け上がり、ピンポイントクロスでオ・セフンのゴールを演出した。これには宮代大聖も「凄い能力の高い選手だなと思います。あとは足もとの技術、個の突破力というのはこの前の試合を見ていて凄いなと分かりました」と評した。
 
 ボランチの藤本寛也は少し違った視点でイ・ガンインを分析していた。
 
「左利きで、起点を作れてキープできて、スルーパスとかも出せる。日本のチームが一番、そこを潰さなければいけない、警戒しなければいけないところかなと思います」
 
 イ・ガンインは2列目ならどこでも適応するMFのため、藤本と同様にボランチの齊藤未月も「テクニックだけでなく、パワーやスピードなどいろいろなものを持っている」と韓国10番の高いスキルを警戒する。
 
 ちなみに、推定市場価格は750万ユーロ。日本の選手で言うと、オランダのフローニンヘンに所属する堂安律と同額だ。
 
 果たして、日本はイ・ガンインを抑えることができるか。ポテンシャルが高い選手であるが、韓国のキーマンを封じれば、勝機は膨らむはずだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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