【U-20W杯】「アルゼンチンに勝ったので」「個人能力が高い」…日本選手が語ったコリアン評は?

2019年06月02日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

日本時間の6月5日0時30分キックオフ!

日本の選手たちが韓国の印象について語った。(C)SOCCER DIGEST

 U-20ワールドカップで日韓戦が実現した。
 
 グループBを2位で通過した日本は、決勝トーナメント1回戦(6月4日17時30分/日本時間=6月5日0時30分)で韓国と激突。「アジア同士なので、バチバチでしょうね」(中村敬斗)と選手たちも日韓戦に向けて、気持ちを高ぶらせている。

 そんな次戦の対戦相手である宿敵・韓国はどんなチームなのか。すでにグループステージの試合をチェックしている日本の選手に話を聞いた。
 
「グループステージはあまり韓国が有利ではなかった状態で、最終の3戦目に臨んでモチベーションも高かったと思います。アルゼンチンを破ってきているんで、強さはあると思います」(藤本寛也)

 韓国は初戦のポルトガル戦を0-1で落とし、第2戦の南アフリカ戦は1-0で勝利。第3戦で2連勝中のグループF首位・アルゼンチンを2-1で下した。

 ちなみに、そのアルゼンチンと日本は対戦経験(●0-1)があり、「アルゼンチンは90分間あの強度でやってきました。ボールを取りに行っても取れないし、それでも我慢をしながらやらないといけない部分もある」と藤本は脱帽。その経験があるだけに、アルゼンチンが2連勝で決勝トーナメント進出に余裕があったことを差し引いても、強豪を叩いた韓国を称えた。
 
 また、藤本は韓国の印象について、こう述べている。

「アルゼンチン戦を見た感じでは、しっかり点を取れるチームだし、点を取った時には守れる力もあったかなと思う」

 アルゼンチン戦の韓国は、42分に先制すると、57分に追加点。終盤にこそ1点を返されたものの、たしかに、得点力と逃げ切る力があった。
 
 プレースタイルについては、宮代大聖が次のように語った。

「個人の能力が高いですし、高さ、強さがある」

 これには郷家友太も「球際が強いですし、かなり走る」と似たような見方をしており、齊藤未月も「韓国人らしいと言ったらあれだけど、身体を張ってみんなが頑張って、戻って守備して、頑張って攻めて勝つ」と異口同音に話していた。
 
「守備になったら、しっかり5バックで固めてくる」と言うのは鈴木冬一で、「得点を奪える10番と9番の選手がいる」と警戒する。韓国の10番はイ・ガンインで、スペインのバレンシアに所属する有望株。アルゼンチン戦ではそのイ・ガンインのクロスから、オ・セフンがヘディングで合わせて均衡を破った。

 話を聞く限り、選手たちは韓国に対して強い警戒心を抱いているようだ。ちなみに、U-19アジア選手権で日本はベスト4に終わったのに対し、韓国は準優勝。予選の結果を踏まえても、韓国の方が格上か。

 ただ、藤本は「相手のことを考えず、自分たちのやることを100%出すことだけ」と言い、宮代も「自分たちの今までやってきた部分を出せば、絶対に勝利につながる」と述べる。日韓戦は白熱の展開になるかもしれないが、まずは自分たちの力を出し切るのみだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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