U-22日本、トゥーロン国際でイングランドに逆転勝利!大南の同点弾、長沼の逆転弾で白星発進

2019年06月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

終盤は猛攻にさらされるも、身体を張ってゴールは許さず

コパ・アメリカにも招集される伊藤(8番)は、キレのあるプレーで攻撃を牽引した。(写真は3月のU-23アジア選手権予選)写真:佐藤博之

  U-22日本代表が6月1日、フランスで行なわれているトゥーロン国際大会のグループリーグ初戦でイングランドと対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。
 
 日本は3-4-2-1システムを採用し、GKはオビ・パウエルオビンナを起用。3バックは左から古賀太陽、岡崎慎、大南拓磨。2ボランチに椎橋慧也と田中碧、右のウイングバックに長沼洋一、左ウイングバックに舩木翔。2シャドーを神谷優太と伊藤達哉が務め、CFには小川航基が入った。
 
 立ち上がりはイングランドの素早い攻撃に対応が遅れた日本だったが、徐々に落ち着きを取り戻すと、8分に小川のポストワークからチームのファーストシュートが生まれる。これで緊張がほぐれたのか、その後は上手くパスを回して相手のプレスをいなし、両ウイングバックを高い位置に送り込んでサイドから良い攻撃の形を作った。
 
 16分には縦パスを受けた神谷がドリブルでエリア内に侵入し、絶好のチャンスを迎えたがシュートは上へ。18分には前線からプレスをかけ、GKのミスを誘ってボールを奪ったが、シュートは当たり損ねてGKにセーブされた。そして19分、相手GKのクリアボールを拾って素早く前線に持ち込み、伊藤のラストパスを受けた小川が左足でシュートを放った。日本は現地入りしてから練習時間が3日しかなかったとは思えないような好連係を見せて、イングランドの守備を揺さぶった。
 
 しかし、こうした決定機をモノにできずにいると、36分にセットプレーからのワンチャンスで先制点を許してしまう。完全にマークを外され、フリーでヘディングシュートを決められた失点シーンは、一瞬のエアポケットのようだった。主導権を握って試合を進めていただけに、非常に悔やまれる失点になった。

 後半に入ると、47分に日本が同点に追いつく。左サイドで得たFKから舩木がクロスを送ると、ファーサイドにフリーで走り込んだ大南が身体を投げ出し、胸に当ててゴールに押し込んだ。
 
 このゴールでリズムを掴んだ日本は68分、待望の逆転弾を奪う。小川がポストプレーで起点になり、左サイドの伊藤にパス。伊東は果敢にドリブル突破を仕掛けて局面を打開し、ファーサイドに絶妙なクロスを供給する。ここに走り込んだのが、右ウイングバックの長沼。完全にフリーになった背番号6が、丁寧に頭で合わせてゴールネットを揺らした。

 試合終盤は、次々に交代選手を投入してくるイングランドの攻勢に手を焼いたが、日本は局面で身体を張り、なんとか跳ね返してゴールは許さない。結局、そのまま2-1で試合は終了し、ヤングジャパンが大会初戦を白星で飾った。
  
 日本は今後、日本時間6月4日に行なわれる第2戦でチリと、同8日の第3戦でポルトガルと対戦する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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