「この屈辱を忘れない!」U-18韓国の“踏みつけ写真”に中国サイドの怒りはいまだ収まらず…

2019年06月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

中国選手は「秋のアジアユース予選でリベンジする」と宣言

地元のサッカー少年を交えて記念撮影するなど、表彰式は和気あいあいと進んでいたようだが……。(C)Getty Images

 いわゆる「トロフィー・スキャンダル」の余波が広がっている。
 
 水曜日に中国・成都で行なわれた国際ユース大会「パンダ・カップ」で、U-18韓国代表はタイ、ニュージーランド、中国を相手に3連勝を飾って圧巻のV。だがその後の表彰式でひとりの選手が優勝トロフィーに足を掛けて笑う画像がSNS上で拡散され、大騒動となった。

 大韓サッカー協会は火消しに大慌て。該当選手やスタッフが主催者側に対して直接謝罪に訪れたのはもちろん、中国サッカー協会に謝罪文書を送付し、公式サイトでも非礼を詫びる声明を発表した。
 
 それでも、中国側の怒りは収まらない。優勝を撤回してトロフィーを返還させ、「もう2度と招待しない」と言い放たれる始末。さすがに韓国国内の世論も手厳しく、バッシングに晒されている。
 
 そんななか、韓国の全国紙『中央日報』が中国側の反応をまとめた記事を掲載した。元中国代表の名CBドゥ・ウェイは自身のSNSで「どんな形であれ謝罪は受け入れられないし、死んでもこの屈辱には耐えられないだろう」と憤慨。『北京新京報』によれば、韓国に敗れたU-18中国代表のDFで主将のリャン・シャオウェンは、トロフィーに足を乗せた屈辱の写真をスマホの壁紙に選んだという。「僕たちは尊厳を傷つけられた。この想いは忘れないし、11月にアジアユース予選で韓国と戦うので、かならずそこで勝利を掴みたい」と、リベンジを誓った。

 
 中国版ツイッターの「ウェイボー」では、"トロフィー冒涜"のハッシュタグが人気急上昇となり、なんと事件発生からおよそ30時間で4億7000万人が訪問したという。なかには「冷静になろう」「謝罪を受け入れるべき」など自制を促すコメントもあるが、やはり「懲らしめよう」「韓国サッカーは許せない敵」といった攻撃的な論調が大半で、まだまだ活発な意見交換が交わされている。
 
 騒動を起こしてしまった選手たちは、まだ高校生。大韓サッカー協会は厳正な対応をすると公表しているが、はたしてどんな決着を見るのだろうか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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