「私から若い彼らにできるアドバイスは…」オバマ元米大統領がメッシ擁するアルゼンチン代表に問題提起!

2019年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「問題を抱えている」とアルゼンチン代表に持論を展開

メッシ(右)が中心となっているアルゼンチン代表には「問題がある」と訴えたのはオバマ氏(左)だ。 (C) Getty Images

 来る6月にブラジルで開催されるコパ・アメリカ。南米王者を決める同大会で26年ぶりの優勝を目指すのがアルゼンチンだ。

 アルゼンチンのメンバーは、大黒柱のリオネル・メッシを筆頭にセルヒオ・アグエロやアンヘル・ディ・マリア、パウロ・ディバラ、ニコラス・オタメンディなど多士済々で、大会出場12か国の中でも屈指だろう。

 ただ、昨夏のロシア・ワールドカップで、王者となったフランスに決勝トーナメント1回戦で3-4と競り負けてベスト16で敗退。母国メディアで、敗北の原因がチームの内部分裂にあったことが指摘されるなど、「セレステ・イ・ブランコ(空と白の意。アルゼンチン代表の愛称)」は失意に暮れた。

 ショッキングな敗戦からの再起を印象付けるためにも今回のコパ・アメリカではタイトル獲得が必至と言われているアルゼンチン。そんな精鋭軍団に問題提起を投げかけた意外な人物が現われた。第44代アメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマ氏だ。
 
 オバマ氏は、今月28日にコロンビアのボゴタで開催されたEXMA会議でサッカーに対する意見を求められると、現代サッカー界最高のクラックの一人であるメッシを擁しながら苦戦するアルゼンチンに対して「問題を抱えている」と持論を展開した。

「例えば、パブロ・ピカソやサルバドール・ダリのように我々が『天才だ』と称えてきた人たちは皆、自分のスタイルを向上させるために、誰かの協力を得てきた。つまり協業が必要なんだ。アルゼンチン代表は、リオネル・メッシという素晴らしい選手がいるものの、ワールドカップやメジャーな大会を制覇するにあたって大きな問題を抱えている」

 そして、オバマ氏は、アルゼンチン代表に飛躍のためのアドバイスを送った。

「私から若い彼らにできるアドバイスは、我々人間のなかに一人で何かを成し遂げた者など、ほとんどいないということを認識しておくべきということだ」

 果たして、大会連覇を成し遂げた1993年大会以来のコパ・アメリカ優勝を目指すアルゼンチンの面々にオバマ元大統領からの金言は、どう響くのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事