ネイマールがデンベレとの電撃トレードでバルサに復帰!? 「交渉は非常に複雑で始まったに過ぎないが…」

2019年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネイマール売却時に入ってきたデンベレとの電撃トレードが浮上

ともに同時期にバルサとパリSGに移籍したネイマール(左)とデンベレ(右)。その二人のトレード説が浮上した。 (C) Getty Images

 今夏もセレソンの至宝は忙しないオフシーズンを過ごしそうだ。

 現地時間5月29日、カタールのスポーツ専門放送局『beIN Sports』が、カタルーニャのラジオ局『RAC1』が報じたとして、パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマールに対して古巣のバルセロナが復帰を求めていると伝えた。

 ネイマールと言えば、2017年の夏に当時所属していたバルサから史上最高額となる2億2200万ユーロ(約284億円 ※当時のレート)の契約解除金と年俸3000万ユーロ(約38億4000万円)という超が付くほどの高額契約を受けてパリSGへと渡った。

 しかし、そのキャリアが輝きを増したかと言われれば、決してそうではない。戦力的にライバルの少ないリーグ・アンこそ2連覇を達成しているが、クラブの悲願と言われるチャンピオンズ・リーグには手が届いていない。さらにネイマール自身もピッチ内外での目に余る振る舞いが、幾度となく問題視され、ここ2年で大きく株を落とした感が否めない。

 27歳となって、まさにキャリアの岐路に立っているセレソンの至宝は、今夏に古巣で再起を図ろうとしているのかもしれない。『RAC1』によれば、「バルサが買い戻しを計画している」という。

 今シーズンにラ・リーガ連覇を達成したバルサだったが、32歳となったウルグアイ代表FWルイス・スアレスが故障がちになり、さらにフィリッペ・コウチーニョの不振もあって、今夏の移籍市場におけるFW陣のテコ入れは必至とされている。

 ただ、ネイマールの復帰は実現させるにしても、一筋縄ではいかない。パリSGとネイマールの契約期間は2022年6月まで残っており、バルサが買い取るには売却時の値段よりも高額な移籍金が求められる可能性が高い。
 
 その点について『RAC1』は、「この交渉は非常に複雑で、全ては始まった段階に過ぎない」としたうえで、買い取りオペレーションにフランス代表FWのウスマンヌ・デンベレが含まれると伝えた。

 現在22歳のデンベレはネイマールが移籍した2年前にドルトムントからボーナス込みの1億4500万ユーロ(約188億円)というエポックメーキングな金額でやってきたものの、相次ぐ負傷離脱や遅刻癖などによって、クラブ首脳陣を満足させられる活躍ができていない。

 そのため、デンベレ放出の道を模索していると報じられるバルサは、ネイマールの獲得交渉に含めようと考えているようだ。

 この『RAC1』のニュースを報じた英紙『Daily Record』は、付随して、現在パリSGを率いているのが、ドルトムント時代の恩師でもあるトーマス・トゥヘルであるため、「デンベレも自身の飛躍をサポートしてくれたドイツ人監督の下に行くのではないか」と見立てている。

 果たして、今夏の移籍市場の目玉となり得るビッグディールは実現するのか。今後の動向に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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