「もううんざりだ」中国からオファーを受けたS・ラモス、ペレス会長に移籍を志願も…「タダで手放すと危険な前例になる」

2019年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

CL敗退後の衝突で「関係は壊れた」

14年間に渡りマドリーの最終ラインを支えてきたS・ラモス。ついにチームを去るのか。(C)Getty Images

 昨年のクリスチアーノ・ロナウドに続き、今夏はセルヒオ・ラモスが去るのか。退団が取り沙汰されているレアル・マドリーのキャプテンは、その去就が注目されている。

 スペイン紙『Marca』によると、同国のラジオ『Cadena Cope』は5月27日、S・ラモスがフロレンティーノ・ペレス会長との衝突から退団を決意したと報じた。関係がもはや後戻りできないところまで達したと考えているようだ。「関係は壊れた。疲れた。もううんざりだ」と漏らしているという。

 今シーズンのマドリーは、3連覇中だったチャンピオンズ・リーグでアヤックスにラウンド・オブ16で敗れた。ホームで逆転負けを喫した直後に、ペレス会長が選手たちを叱責したことで、S・ラモスとの関係が悪化したと言われている。

『Cadena Cope』は、S・ラモスには欧州と中国からオファーが届いており、フリートランスファーでの退団を求めたものの、マドリーは要求を拒否したと報道。実際、ペレス会長は『Onda Cero』でS・ラモスと話したことを認めた。
 
 残留を保証するかと問われ、「答えない」と返したペレス会長は「私はセルヒオ・ラモスを愛している。彼のためにできるだけのことをしてきた。それ以上しろと言うのなら、それは不可能だ」とコメント。「フリーで手放すことはない」としたうえで、移籍志願を拒んだことを認めた。

「彼がオフィスに会いに来て、中国から非常に重要なオファーがあるが、(そのクラブは)移籍金を支払うことはできないと言ってきた。私は、それなら移籍はできないと返したよ。キャプテンをタダで手放すことなんては不可能だ。危険な前例となり得るからね。それがすべてだ」

 復帰したジネディーヌ・ジダン監督は、S・ラモスの残留を望んでいるとも言われる。C・ロナウドが去り、欧州4連覇の夢が潰えて、夏の動きが注目されるマドリー。ペレス会長とS・ラモスは、どのような決断を下すのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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