「ニューカッスルの買収交渉は最終段階」噂のアブダビ企業が、現地メディアの取材で認める!!

2019年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「由緒あるクラブをサポートできることを光栄に思う」

ニューカッスルは1892年に創立され、創立127年を数える名門。近年は低迷が続いていたが、この売却によって息を吹き返すか。 (C) Getty Images

 現地時間5月27日、英紙『The Sun』が「プレミアリーグのニューカッスルが"身売り"する」という驚愕のニュースをスッパ抜いた。

「売却の調印はすでに交わされ、その書類はプレミアリーグに提出済。ニューカッスルのオーナーであるマイク・アシュリー氏は3億5000万ポンド(約490億円)で手放すことに同意した」

 同紙によれば、その売却先というのは、ドバイの富豪シェイク・ハレド・ビン・ザイード・アル・ネヒヤーン氏。アラブ首長国連邦のアブダビ王室に名を連ねる人物であり、現マンチェスター・シティのオーナーであるシェイク・マンスール・ビン・サイード・アル・ナヒヤーン氏とは従兄弟の間柄だという。

 そして、この報道があった翌28日、欧州スポーツチャンネル『Sky Sports』が、シェイク氏が創設者したビン・ザイードグループのマネージメント・ディレクター、ミドハット・キドワイ氏に直撃。同氏はニューカッスルをグループ傘下に迎える用意があることを認め、買収交渉は最終局面にあるとコメントした。

「我々のグループのトップ、シェイク・ハレド氏とアシュリー氏の間で、ニューカッスルの売買について話し合いが進行中であることを認める。

 我々は、根強く、力強いサポートを得て築かれた伝統的なフットボール・クラブをサポートする機会に恵まれたことを光栄に思っている。交渉は、条件面での合意は済ませており、いち早く取引を完遂するために努力しているところだ」

 さらに同メディアは、ニューカッスルにもこの話の有無を確かめたところ、売却交渉について認めたという。

 ちなみに、仮にこの売却が正式に成立した場合、シティとニューカッスルがいわば"親戚同士"になる点が懸念されていたが、英公共放送『BBC』は「それぞれの企業はあくまで別会社であり(シティはアブダビ・ユナイテッド・グループ)、リーグ規則上の問題はない見通し」という見解を報じている。

 また、そうなればニューカッスルは今夏、潤沢な資金を元手に積極的な補強に打って出るのは間違いない。

 現地サポーターは早くも「バルセロナからメッシを買おう!」、「セルヒオ・ラモスにオファーを」、「エムバペとグリエーズマン、サンチョとジョアン・フェリックスでお願いします」とヒートアップしているが、もし大型補強が現実となった場合、ニューカッスルでプレーしている武藤嘉紀の立場も懸念されるところだ。

 はたして、ニューカッスルは"親戚関係"にあるシティのように強豪クラブへと生まれ変わるのか? 今後はこの古豪の動向から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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