ドルトムントが有する14歳の規格外FWが止まらない! この2シーズンでC・ロナウド越えの80発を記録

2019年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「年齢詐称疑惑」をふっかけられるほどのハイパフォーマンス

飛び級したU-17でハイパフォーマンスを見せ続けるムココ。その出色の活躍にトップデビューの期待が寄せられるが……。 (C) Getty Images

 ドルトムントに所属する14歳の規格外FWが止まらない。

 現地時間5月25日に行なわれたU-17ブンデスリーガのアルミニア・ビーレフェルト戦で、ドルトムントのユスファ・ムココは4ゴールを叩き出し、今シーズン8度目のハットトリックを達成。6-1の大勝に貢献した。

 12歳の時からドルトムントU-17に飛び級で参戦しているムココは、カメルーン生まれで、ドイツ育ちの超新星だ。今シーズンの公式戦24試合で43ゴールと得点を量産し、昨シーズンも37ゴールと合わせると、なんと80ゴールを挙げている。レベルに差があるため、一概に比較はできないが、これはユベントスに所属するクリスチアーノ・ロナウドのここ2シーズンにおけるゴール数(72)を上回る数字だ。

 その齢にして、驚異的なゴールラッシュを続けるあまり、ドイツ紙『Bild』から「12歳だった2年前には18歳のガールフレンドがいた!」、「ありえない体躯と筋肉の持ち主で、父親は身体テストを拒み続けている」と年齢詐称疑惑をふっかけられたムココだが、ドルトムントの下部組織を統括するラース・リッケンは、「彼の年齢に偽りなどない。なんの疑いもないことだ」と一蹴。あくまで実力で驚異的なパフォーマンスを続けていると訴えている。
 
 そんなリッケンは、ムココを早急にトップチームに呼ぶつもりはないようだ。かつてドルトムントで攻撃的MFとして活躍した同氏は、地元紙『Ruhr Nachrichten』のインタビューで次のように応えている。

「彼の両親からは学業に集中させたいと言われている。だから、我々もそれを重要視しているんだ。ドイツ代表にもしばらくは参加させるつもりはない。もちろん優れた得点感覚と才能を持ち合わせているが、ヌリ・シャヒンのように若くしてトップチームでデビューすることはないだろう。ムココはプロでプレーするためにはあらゆる面で成長が必要で、少なくとも2年はかかると思う」

 仮に2年後にトップデビューを果たしたとしても、まだ16歳。期待値は否が応でも高まるばかりだ。

 なお、ムココは、2012-13シーズンにコソボ代表FWのドニス・アヴディヤイ(現在は無所属)がシャルケU-17で達成した44ゴールというU-17ブンデスリーガのシーズン最多得点記録まで「1」という状況まで迫っており、現地時間6月1日に開催されるシーズン最終戦のMSVデュイスブルクU-17との一戦で新記録の樹立が期待されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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