「私はサッカーに飢えている」ヴェンゲルに神戸から総額5億円のオファー!? 23年ぶりのJ復帰は実現するか

2019年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

69歳の名将は日本へ舞い戻るのか

名将ヴェンゲル(左)が、イニエスタ(右写真の左)らのいる神戸に率いることになれば、大きな話題を呼びそうだ。 (C) Getty Images、金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 歴史に名を残す名将アーセン・ヴェンゲルは再び日本に舞い戻るのか――。ここ数日、サッカー界では、その話題が活況を呈している。

 ヴェンゲルは、1996~2018年まで22年間にわたってアーセナルを指揮。プレミアリーグ優勝3回、FAカップ制覇7回というタイトルをもたらし、2003-04シーズンには、プレミアリーグ無敗優勝という大偉業を成し遂げるなど、『The Invincibles(無敵)』と称されたチームを完成させた、世界屈指の名将だ。

 また、アーセナル就任前の1995年には名古屋グランパスを率いて、当時、低迷していたチームの立て直しに成功。就任1年目で年間総合順位3位(2ステージ制)に導いて最優秀監督賞を手にし、天皇杯を制してクラブに初タイトルをもたらした。翌シーズン(1ステージ制)にもリーグ戦で2位フィニッシュと見事な手腕を発揮した。

 現在69歳のヴェンゲルは、2017-18シーズン限りでアーセナルの監督を勇退。今後の動向に注目が集めてきたが、現地時間5月25日に英紙『Daily Mail』が報じたところによれば、ヴィッセル神戸から同氏にオファーが舞い込んだという。
 
 神戸からのオファーが「年俸350万ポンド(約5億750万円)の2021年末までの2年半契約だ」と報じた同紙は、ヴェンゲルが退任後に語っていた言葉を記している。

「私はきっとサッカー界に戻る。それが監督としてなのか、それとも違う役職なのかは分からない。ただ、私が求める欲求がそこにある」

 現場復帰に飢えるヴェンゲルにオファーしたとされる神戸は、立て直しが求められている。ジョゼップ・グアルディオラも師事したスペイン人監督ファン・マヌエル・リージョの下で今シーズンをスタートさせたが、4月に解任を決断。後任として吉田孝行監督を再び招聘するも、J1リーグで第6節の松本山雅戦から7連敗を喫するなど13位に低迷している。

 ただ、バルサ化を掲げるチームには、アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャ、そしてヴェンゲルがアーセナルで指導したルーカス・ポドルスキら大物助っ人に加え、山口蛍や西大伍など実力派の選手たちが揃っており、これをフランス人指揮官がいかに束ねるかは、一興の価値がある。

 はたして、ヴェンゲルは本当に日本へ舞い戻るのか。その動向から目が離せない。


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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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