「僕に『マヌケ野郎』って…」リバプールのいぶし銀MFがメッシから罵られていたことを告白! 一体なぜ?

2019年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン語が堪能だったのを知らずに…

第1レグで果敢なチャージを仕掛けたことでメッシに睨みつけられたミルナー。だが、それも周到な計算のうえだった。 (C) Getty Images

 現地時間5月1日にアンフィールドで行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝の第2レグは、第1レグを0-3で落としていたリバプールが4点をもぎとってバルセロナを打ちのめすという劇的なゲームだった。

「アンフィールドの奇跡」とも称されたドラマチックな一戦において、一つのポイントとなったのが、リバプール守備陣のタイトなマーキングだろう。

 第1レグでリオネル・メッシとルイス・スアレスというポイントゲッターを抑え込めなかったリバプールは、第2レグではよりタイトなフォアチェックを仕掛け、相手のダブルエースに一切の自由を許さなかったのだ。

 のちにメッシが「立ち直るのが難しい」と漏らすほどのショックを与えたリバプール。その大逆転劇に貢献したMFジェームズ・ミルナーが、ピッチ上でのメッシとのやり取りを英紙『Daily Mail』のインタビューで告白している。

 33歳のダイナモが明かしたのは、カンプ・ノウでの第1レグでのメッシとの会話だ。この試合で強烈なタックルをお見舞いしたミルナーは、スペイン語で「色々と罵られた」と明かした。
 
「メッシはいい気分ではなかったようだね。ハーフタイムにトンネルを通る際、スペイン語でいろいろとなじられたよ。彼は僕を『Burro』と呼んでいた。これは『マヌケ野郎』っていう意味になるけど、スペインでは一般的に人を蹴る人間のことを表現する時に使われるようだ。僕は彼に足は大丈夫かどうか尋ねたんだけど、反応はなかったね」

 イングランド北部のリーズで生まれ育ったミルナーだが、実はスペイン語も堪能で、メッシから浴びせられた辛辣な言葉を全て理解していたという。

「僕がスペイン語を理解できることは知らなかったんだろうね。だから、彼は僕に言ったんだ。『お前があんなファウルをしたのは、前に僕が股抜きしたからだろ』ってね。僕は相手にせずに更衣室に戻った。ただ、黙ってね。

 それでも、僕には彼に対する感嘆しかないよ。彼のような選手を止めるためには、自分が愚か者に見えることを恐れてはならないんだ。だから、僕はなりきったよ。それにマンチェスター・シティにいた時に彼にされた股抜きは世界中で何百万回と視聴されているわけだしね」

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