マンU、来季始動日からの“しごき”プランが明らかに! スターたちも気が抜けない超ハードな内容とは?

2019年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

スールシャールがついに“しごき”を!

全員に運動量を求めるサッカーを志向するスールシャール監督にとって、選手たちのコンディション維持は重要課題だ。 (C) Getty Images

"隣人"や宿敵に大きく引き離された今シーズンの失態を繰り返すまいと、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官が動いた。

 ユナイテッドにとって今シーズンは、まさに悪夢のような1年だった。

 開幕直後から低調なパフォーマンスに終始し、ロッカールームから不況和音が聞こえ始めた昨年12月にジョゼ・モウリーニョ監督を電撃解任。後を受けたオレ・グンナー・スールシャールの下で、攻撃的なサッカーにシフトチェンジしたチームは、公式戦で無傷の8連勝といったんはV字回復したが、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝でバルセロナに敗れた4月以降は停滞。結果、プレミアリーグで6位に終わり、来シーズンのCL出場権を逃した。

 プレミア連覇を成し遂げた"隣人"マンチェスター・シティと宿敵リバプールに30ポイント以上の勝点差をつけられ、大きく水を空けられたユナイテッドは、チーム再建が必至だ。

 その重要なミッションを担うスールシャールは、スター選手たちにも一切の妥協を許さない厳しい強化プランを打ち立てたようだ。
 
 英紙『The Sun』は、「モウリーニョから仕事を引き継いだ時、選手たちのコンディション状態に嘆き、驚いた」というスールシャールとコーチングスタッフたちは、オフを迎える選手たちに対して、個別の練習と食事メニューを手渡し、休養期間中もトップコンディションを維持することを指示したという。

 スールシャールの徹底ぶりはこれだけに留まらない。7月1日の始動日に、モウリーニョが取り入れたとされる虫歯などの口内環境を唾液からチェックする「サリバンテスト」の実施を予定。同時に体脂肪率や体重も厳しくチェックし、今シーズン最終日に計測した数字と照らし合わせて、オフの取り組み方を見極めるようだ。

 さらにピッチでも、初日からチームを叩き直す腹積もりだ。最初の週からいきなり午前9時半から午後4時半までの二部練習に取り組むという。トレーニングメニューも当然、"超ハード"。『The Sun』は、選手たちは、午前練習を終えた後に1時間の昼食休憩を挟んだのち、午後はランニングが中心のフィジカル強化メニューを消化すると記している。

 現役時代に名将アレックス・ファーガソンの下で、プロとして大成するための基礎を叩き込まれたスールシャール。その恩師顔負けの"しごき"は、功を奏するのか。そして、ふるいにかけられた末にチームの主力となるのは……。ユナイテッドの変貌ぶりに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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