森保ジャパンのCB事情。指揮官が語った「吉田未招集の理由」と「冨安への期待」

2019年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

吉田不在の最終ラインで冨安はどんなプレーを見せるのか

吉田(右)はコンディション不良のために招集を見送られた。冨安(左)が誰とCBコンビを組むのか注目が集まる。(C)SOCCER DIGEST

 5月23日、6月5日のトリニダード・トバゴ戦(豊田スタジアム)と9日のエルサルバドル戦(ひとめぼれスタジアム宮城)に向けた日本代表メンバー27人が発表された。
 
 森保一監督は吉田麻也の未招集について記者から質問を受け、「体調を崩していて、コンディションが100パーセントに上がってこないということで、今回は招集を見送っています」とコメント。4月中から患っていた肺炎の影響で、今回の代表活動を回避させたとした。吉田は体調不良を理由にプレミアリーグのラスト3試合でもベンチ入りしておらず、自身のSNSでも「肺炎にかかり地獄のような時を過ごし最後の3試合欠場してしまいました」と明かしていた。大黒柱の不在は日本代表にとって痛いが、本人のコンディションを考えれば妥当な判断だと言えるだろう。

 一方、立ち上げから一貫して招集されている冨安について、指揮官は「1試合1試合、代表のなかでも成長を見せてくれている選手」と評価したうえで、期待する点について次のように語っている。

「まずディフェンスでは、自分が対峙する相手にはやらせない部分をさらに上げていってほしいし、自分がプレーするところ以外の部分でも関わっていくようにしてほしい。攻撃では、速攻ができればできるだけ早く相手のゴールに向かっていくことを考えつつも、ボールを保持する時は、GKも含めてディフェンスラインから組み立てて試合を進めていきたい。そうした考えのなかで、ディフェンスラインでより良い形で攻撃の起点になること。パスだけでなく、持ち上がりも含めて攻撃に関わっていくことを、これからも求めていきたいと思っています」

 今回のメンバーには冨安のほか、槙野智章、昌子源、植田直通、畠中慎之輔、中山雄太と多くのCBが呼ばれている。誰とコンビを組むのか定かではないが、いずれにせよ冨安が軸になるのは間違いないだろう。吉田不在のなかで、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。若きCBの奮起に期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWEB編集部

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