「カネは惜しまない」ドルトムントがアザール弟ら3人の実力者を次々に獲得! さらなる大型補強も⁉

2019年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

立て続けに代表クラス3人を補強!

ドルトムント加入が決まった、(左から)シュルツ、アザール、ブラント。 写真はドルトムントのTwitterおよびHPより。

 2018-19シーズンのブンデスリーガで最終節までバイエルンと優勝争いを演じたドルトムント。絶対王者の独り勝ちの状況を打破すべく、来季に向けて、早くも積極的な補強に動いている。

 まず5月21日に加入が発表されたのが26歳のMF、ニコ・シュルツだ。今季は9位終わったホッフェンハイムでプレーした左サイドのスペシャリストで、公式戦37試合に出場し、2ゴール・9アシストを記録。ドイツ代表にも定着しており、ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDは「過去数年でパフォーマンスが飛躍的に向上したプレーヤーだ。彼のダイナミズムはドルトムントに大きな利益をもたらす」と高く評価している。

 シュルツ自身も入団にあたって、「ドルトムントのスタイルは自分に合っていると思う。素晴らしい成果を上げるために頑張りたい」と早くもやる気満々の様子だ。

 続いて翌22日には、ボルシアMGのFWトルガン・アザールの獲得が発表された。

 チェルシーに在籍するエデン・アザールの弟で、今シーズンは公式戦35試合に出場して13ゴール・12アシストと躍動。ベルギー代表にも選出されている26歳は、シーズン中からドルトムントが獲得を狙っているとしきりに報じられていた。

 正式に入団が発表されるにあたり、アザールは「5年間、ボルシアMGで過ごした日々に感謝したい。素晴らしい思い出だった。新たなステップを踏み出すことができ、ドルトムントでプレーできることをうれしく思う」とコメントを発表している。

 そして、アザールの加入発表の数時間後に、三人目の新戦力として契約を結んだのが、レバークーゼンのFWユリアン・ブラントだ。

 ヴォルフスブルクの下部組織出身の23歳は、昨年のロシア・ワールドカップでレロイ・ザネ(マンチェスター・シティ)を抑えてドイツ代表にも選出されたアタッカー。カイ・ハベルツと抜群のコンビネーションを見せた今シーズンは、43試合に出場して10ゴール・17アシストをマークし、レバークーゼンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得に大きく寄与した。

 ブラントは「ドルトムントが優勝を逃したということは、改善できる余地があるということだと思う。タイトルを獲得するために貢献したい。非常にワクワクしている!」と意気込みを述べた。3人とも契約は2024年の夏までとなっている。

 この大型補強について、ツォルクSDは現地メディア『FUSSBALL NEWS』の取材に対し、「我々は常に改善していきたい。支払う価値があると信じたプレーヤーに対しての出費は惜しまない。今シーズンはそのタイミングだった。過去は過去、将来の成功のために今やるべきことを実行に移すだけで、まだ終わりではない」と語り、さらなる補強を示唆したという。

 ドルトムントは、すでにクリスティアン・プリシッチのチェルシー移籍が決定しているが、いずれもサイドアタッカーとして機能する3人を獲得したことで、早くもその穴を埋めた格好だ。

 ドイツ紙『BILD』によれば、現在ベジクタシュとフルアムにそれぞれレンタルで貸し出している香川真司とアンドレ・シュールレのほか、マキシミリアン・フィリップ、エメル・トプラクも放出が濃厚と見られている。

 その売却益でさらなる補強を敢行するのか。移籍市場での動きから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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