サンチェスはマンU残留のためにオフ返上でアピール? 噂されるユーベ&インテル行きに影響も

2019年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームのために“命を懸ける”!?

最後まで不振から脱せなかった今シーズンのサンチェス。汚名返上を期し、残留するのか? (C) Getty Images

 今シーズンのプレミアリーグで、ピッチ内外でネガティブな話題に振り回され、最終的に6位に終わったマンチェスター・ユナイテッド。"隣人"マンチェスター・シティが、FAカップを取ったことで、来シーズンのヨーロッパリーグ本選出場の権利を得たものの、チームの大幅な立て直しは不可避とされている。

 今夏の移籍市場で大刷新を敢行すると言われているユナイテッドは、すでに5年間に渡って貢献してきたスペイン人MFアンデル・エレーラの退団を発表。さらにチームの和を乱す問題行動が度々指摘されるポール・ポグバなどの複数のメインキャストの放出が盛んに伝えられている。

 今シーズンの公式戦で2ゴールしか挙げられずに首脳陣の期待を裏切ったアレクシス・サンチェスもその一人だ。

 週給50万ポンド(約7250万円)というクラブ最高クラスの高給を得ながら、シーズンを通して、酷いパフォーマンスに終わったチリ代表FWは、ユナイテッドと2022年6月までの契約を結んでいるものの、ユベントスやインテルへの移籍が噂されている。
 
 ただ、本人はユナイテッドでの再起を誓い、早くも来シーズンに向けてやる気をみせているようだ。

 英紙『The Sun』によれば、サンチェスは、母国チリでのオフを早々に切り上げて、7月2日の全体の始動日よりも遥かに早い6月下旬にキャリントン(ユナイテッドの練習施設)でトレーニングを開始する予定だという。

 チリ代表には3連覇が懸かったコパ・アメリカが控えているが、そのあたりの事情は記事では言及されていない。

 いずれにしても、今シーズンの不調の原因としてコンディション不足が挙げられていたサンチェスだけに、早々にフィットネスの状態を整えることはキャリア再生に向けた重要な足掛かりとなることは言うまでもない。また、そうした懸命な振る舞いは、「命を懸けてプレーする選手しかいらない」と"フォア・ザ・チーム"を掲げるオレ・グンナー・スールシャール監督にも良いアピールとなる。

 はたして、サンチェスは噂される新天地への移籍ではなくユナイテッド残留を決めるのか――。その去就の行方に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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